森林鉄道

2024年10月12日

王滝村 2005森林鉄道フェスティバル

【フェスティバル関連の収集品(平成17年5月4日)】
《木曽森林鉄道フェスティバル来場記念カード》
王滝森林鉄道2005フェスティバル記念 2005森林鉄道フェスティバル王滝公民館会場で鉄道模型運転会を行っていた木曾モジュール倶楽部特製の記念カードは、絵はがき大の用紙にモーターカーの展開図が印刷されたペーパークラフトになっています。うれしいお土産です。











《木曽森林鉄道王滝本線廃止30周年記念ピンバッジ》
木曽森林鉄道王滝本線廃線30周年記念ピンバッジ白木曽森林鉄道王滝本線廃線30周年記念ピンバッジ緑 実行委員会の方にお伺いしたところ、上松町(赤沢)においても8月に森林鉄道廃止30周年記念イベントが企画されているとの事で、それに合わせて王滝村と上松町が共同でつくった商品のようです。機関車の色は白と緑の2種類ありました。






《フェスティバル配布資料》
〔チラシ〕
王滝村2005森林鉄道フェスティバルチラシ













〔プログラム〕       〔公開談話会参考資料〕
王滝村2005森林鉄道フェスティバルプログラム王滝村2005森林鉄道フェスティバル公開談話会参考資料 公開談話会参考資料は、同イベントの協賛企業であるネコパブリッシングが出版した『木曽谷の森林鉄道』を基に作られていました。










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【写真・乗車記(平成17年5月4日)】
※「猪豚丼」以外の写真は全て旧王滝森林鉄道田島停車場跡地で撮影。
4fbe7fee.jpg おんたけ交通バス滝越線で滝越往復後、王滝バス停(以下、バス停)で下車します。現在の王滝村の中心はこのバス停周辺ですが、旧王滝森林鉄道では対岸に位置する田島停車場が王滝村の中心駅だったようです。今回の森林鉄道フェスティバルでの写真展示・模型運転会・物品販売はバス停前の公民館で、体験乗車は田島停車場跡地(以下、田島会場)で行われます。先に田島会場まで徒歩で移動します。バス停付近が高台に位置するため、対岸の低いところにある田島会場は初めての訪問者でもすぐにわかります。田島会場の方から森林鉄道の車両から鳴らされる警笛らしき音が聞こえてきます。
王滝モーターカー1王滝モーターカー2 バス停から5~6分、300mくらい歩くと田島会場に到着です。ディーゼル機関車が見学者を乗せ往復しています。旧田島停車場における運転距離は80mで、今回のフェスティバル用に50m程延伸したものだそうです。車庫側を乗車位置とし、今回延伸された区間の終端までを往復する様になっています。
王滝モーターカー3王滝モーターカー4 私が到着してすぐ(13時頃)にディーゼル機関車は線路終端部まで回送されました。次の体験乗車用車両として出てきたのはモーターカーです。写真や模型でしか見たことがなかったのですが、本当に小さいです。それでも、体験乗車において5~6人を一気に運べるので、ここでは輸送効率の良い車両でしょう。乗車位置では「りんてつ倶楽部」のスタッフの方々が案内して下さります。見学者の構成は地元の方、王滝村に観光で来られた方、鉄道ファンで、特にかつて現役の森林鉄道に乗車されたことのある世代の方が、それを知らない孫達を乗せに連れてきたのが多いようです。1回の体験乗車が2分ほど、乗降に1~2分ほどなので、3~4分間隔での運転です。
いのぶた丼 さて、昼飯を食べに一旦バス停あたりまで戻る事にします。ちょうどバス停前に「王滝食堂」があるので、そこで食事にします。メニューをみると麺類から丼、定食等なんでもありますが、王滝名物の猪豚料理もあり(ステーキ、鍋定食、丼)、私は猪豚丼(850円)を食べました。豚肉よりも脂ののりがちょうど良いのでしょうか、まろやかで美味しいです。
 昼飯後、今度は王滝公民館会場(バス停、王滝食堂の前)を見学します。公民館前では物品販売が行われており、先述のピンバッジと「やまばと号客車図面」を、王滝村名産品ではどんぐりぱん、どんぐりクッキーとすんき(木曽特産の漬け物)入り辛口カレーを購入。やまばと号については、本来森林鉄道は林野庁管轄の鉄道ですが、学童の輸送用に村が客車を用意して運行していた列車なので、村が所有する図面を複製し販売していると思われます。又、どんぐりぱんの製造者が「王滝村」となっており、村自らの特産品開発に驚きました。公民館の中では現役時代の写真や資料の展示、木曾モジュール倶楽部による森林鉄道模型の運転会、ビデオ上映が行われていましたが、特に模型に関しては最近流行りの分割式レイアウトなので一度に多くの四季の風景が楽しめます。
王滝132外見王滝132車内 再び田島会場に移動すると今度はディーゼル機関車で体験乗車を行っています。運転席には運転手さんとは別に乗客が1~2名乗車できました。私も乗車しましたが足下が意外と狭く、現役時代の運転手さんは大変だったと思います。この会場でりんてつ倶楽部が作成した『記念マグカップ(600円)」を購入します。絵柄はディーゼル機関車とボールドウィン(森林鉄道で活躍した蒸気機関車で現在は上松町赤沢森林鉄道で保存)の2種類がありましたが、今回王滝で乗車したディーゼル機関車柄にしました。これらのグッズ等の売り上げが今後の保存活動に生かされるとの事です。
王滝保存車3王滝保存車4 ところで現在、全国各地で動態保存されている森林鉄道はその多くが自治体主導で行われています。例をあげると上松町(赤沢森林鉄道)、丸瀬布町(ムリイ森林鉄道)、馬路村(魚梁瀬森林鉄道…馬路村魚梁瀬地区で現役時代の野村製機関車を保存している方)、そして先日紹介した真室川町(真室川森林鉄道)です。又、自治体が民間団体に委託するケースもあり、やなせ森林鉄道を走らせる会(馬路村が委託。元々先述の魚梁瀬地区での動態保存活動を行った会。現在は馬路地区で馬路森林鉄道という蒸気機関車型ディーゼル機関車を走らせる路線とインクラインを運行している)があります。この王滝村の保存活動も、野外展示でぼろぼろになった保存車を何とかしようという事からりんてつ倶楽部という団体が王滝村に申し出、自主的な活動を行い(部品など自ら調達、レストアを行うそうです)、田島での保存に至っている様で、例年は11月の公民館祭りでのみ運転していたのを、今年は森林鉄道廃止30周年記念ということで王滝村に協賛する形で特別運転となったそうです。
 今回の見学者で地元にお住まいの方でも上松町の赤沢森林鉄道が毎年多くの観光客を呼び込んでいる事を知っているので、りんてつ倶楽部の方に「線路はもう少し延ばせないのですか?」とか「定期的に運転できないのですか?」という質問がされていました。やはり近くでそのような例があると同じ事を考えつきますが、実際には「延長したとしても運賃をとって2点間の輸送を行うと鉄道事業になるので、同じところ(乗車地点)に戻らなければならない」といった保存鉄道にありがちな問題もあるようですし、「遠いので人がきてくれるか」という村の方の心配される立地上の問題もあるかもしれません(好きな人は遠くても行くと思いますが)。活動の中心であるりんてつ倶楽部のメンバーの方々も仕事をお持ちであります(しかも鉄道関連の方がいらっしゃらないそうです)から、活動に注がれる貴重な時間やお金は大変なものと思われます。
王滝保存車1王滝保存車2 実際、他地域の例を見ると、同様に有志が集まってできた団体による保存鉄道でも岡山県美咲町(旧柵原町)における片上鉄道保存会や青森県の大畑線キハ85動態保存会(こちらはまだ行ったことがありません。最近NPO法人としての活動になったようです)のように、だいたい月1回の運転となっているのも特徴ではないでしょうか(公営の保存鉄道では比較的多くの日数運転している)。しかし、これらの民間主体の保存活動においては、車両そのものへの愛情からか公営よりも現役当時の姿を忠実に再現しています。公営保存鉄道の場合、地域の活性化の為に観光客を呼び込まなければならず、保存された車両・列車が観光に適したスタイルに変化してしまう(させざるを得ない)場合があります。例として赤沢森林鉄道の客車から現役当時の車両が安全上の理由で運用から外れたり、主力機関車が部品確保等の都合から新製機関車になり、馬路村の魚梁瀬では現役当時の機関車の調子があまり良くなく主力がレプリカになっていました。赤沢と魚梁瀬は共に現役時代とは異なるオープンスタイルの客車を連結して走ります(実際に魚梁瀬では子供達にうけが良かったですが)。
旧田島停車場1旧田島停車場2 この田島での活動においては、車両を主役とした保存活動(今回の様に人を乗せてくれますが、まず第一に『車両を生かす』事に重点をおいた活動)を行っているように思えます。これらによってつくり出される風景が(私は本でしか現役時代を見たことがないですが)本来の森林鉄道に一番近い姿に見えてしまいます。全国各地に保存鉄道が増え続けている事は鉄道ファンとして喜ばしい事ですが、ここではまさに現役当時の姿を保存する活動を行っており、観光を主目的とした保存鉄道とは違う魅力があると思います。今後も森林鉄道フェスティバルのスタイルで一般公開されるのが良いのかもしれません。
 王滝村としては森林鉄道でもっと観光客を呼び込みたいところかもしれませんが、『自然』や『いのぶた料理』で呼び込んでみる事も可能と思います。かわりに村でも森林鉄道グッズを作ってみてはいかがでしょうか(先述のどんぐりぱんややまばと号図面が良かったので)。グッズとしては村所有の車両や資料を活かして(他の保存鉄道でも意外とありそうで少ない)絵はがきやテレホンカードをシリーズ化して時間をかけて多種類(不良在庫を抱えぬ程度に)発行しても良いかと思います。フェスティバル会場だけでなく通販をやってみたり、最強の販売手段(!?)としてナローゲージを扱う模型店や神田神保町の書泉グランデ(←本屋なのに意外と鉄道関連グッズが充実している)などで売っていたりすると、森林鉄道を知っている人は即買い、そうでない人もグッズだけでなく実車に興味を示し来村されるのでは?逆に村に来ないと買えないものも作ってみたりする方法もあるかと…(実は公民館会場で売っていた森林鉄道ワインも欲しかったのですが、その後も旅行を続ける為に買わなかったので、通販があると助かります。)
旧田島停車場3旧田島停車場4








※2005年05月04日投稿(本文、動画)
※2008年04月06日更新(来場記念カード、写真)
※2010年09月05日更新(王滝本線廃線30周年記念ピンバッジ、動画を削除)
※2012年04月16日更新(プログラム、公開談話会参考資料)
※2024年10月12日更新(チラシ)

【関連記事】
《木曽森林鉄道関連》
 上松運輸営林署 小川森林鉄道
 上松営林署 森林鉄道記念館付属施設等(赤沢森林鉄道)
 木曽森林管理署 赤沢自然休養林
 上松町 赤沢森林鉄道
 上松観光開発 赤沢森林鉄道

《王滝森林鉄道代替交通機関》
 おんたけ交通 王滝・御岳田の原線
 おんたけ交通 滝越線

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2023年02月10日

千頭営林署 千頭森林鉄道

【千頭森林鉄道関連の大井川鐵道記念乗車券】
《寸又峡温泉開湯60周年井川寸又峡周遊きっぷ(2022年12月7日〜2023年3月15日発売予定)》
大井川鐡道開湯60周年井川寸又峡周遊きっぷ小大井川鐡道開湯60周年井川寸又峡周遊きっぷ大 寸又峡温泉の開湯60周年を記念して、期間限定で特別デザインの『井川寸又峡周遊きっぷ』(井川線、寸又峡線、閑蔵線が2日間乗り放題)を発売しています。通常版と同じ価格の小人1,050円、大人2,100円ですが、寸又峡温泉の指定された施設(3箇所のうち1箇所)で使える日帰り入浴無料券付きとなっています。発売箇所は大井川鐵道千頭駅、奥泉駅、井川駅で、発行駅は補充。なお、2023年2月4日時点で千頭駅での大人券は売り切れています。本券の発売に関する情報が少ない中で、収集目的よりも実際に使用する人の購入の方が多いのかもしれません。

 写真左は小人券。写真右は大人券で、千頭森林鉄道・寸又峡温泉の写真と井川線のイラストを使用したデザインです。(※偽造防止のため、裏面の画像は掲載いたしません。)

【関連記事】
《代替交通機関》
 大井川鐵道 寸又峡線
 大鉄アドバンス 川根本町コミュニティバス寸又峡線
 大井川鉄道 井川線 
 大井川鐵道 井川線

《関連する道の駅》
 道の駅 奥大井音戯の郷

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2022年02月25日

上松町 赤沢森林鉄道

 長野県木曽郡の上松町では、上松営林署(当時。現在の木曽森林管理署)が昭和53年に再敷設した旧小川森林鉄道赤沢支線の一部を利用し、昭和62年より赤沢森林鉄道(森林鉄道記念館〜丸山渡)として保存運転を開始しました。
 上松町は動態保存可能な機関車や客車を保有していますが、施設等については森林管理署より借用しています。運行業務は上松町観光協会に委託していましたが、平成21年度から指定管理者制度が導入され、第三セクター・上松観光開発有限会社による運行に切り替えられました。
 運行開始当初は鉄道事業化も検討していたようですが、陸運局から法律等に関する指導を得た結果、展示運転という形態で落ち着いたようです。
 客車に関しては、現役時代からの機関車・客車の運用もありましたが、現在では北陸重機により新製された機関車とオープンスタイルの客車が主力のようで、上松町が当初は森林鉄道の文化財としての保存も重視していたのに対し、現在では観光客の集客率アップのみが主目的のように見えてしまいます(車両の老朽化や安全を重視した結果ともいえるのでしょうが)。
 また、昔から夏期の一定期間にはトムソーヤクラブというイベント(各種の野外体験)が行われ、イベント参加料と森林鉄道乗車料金がセットされており、森林鉄道のみの乗車券が発行されません。どうみても子供連れの家族のみを対象としているようで、一人旅をする者には行きづらい雰囲気・料金体系です。幅広い客層(年齢・グループ構成)を受け入れられる体制にして欲しいものです。このイベント自体は否定しませんが、森林鉄道のみ利用できる体制にして欲しいと思い、高校生の頃、上松町に意見を書いた封書を送り、返事も来て検討するような事が書いてあったのですが未だに変わっていません。

【乗車券】
《平成元年・通常期用か?》 《平成元年・ボールドウィンパス》
上松町赤沢森林鉄道赤沢森林鉄道ボールドウィンパス1989表 写真左はたぶん平成元年頃の赤沢森林鉄道の(イベント非開催時)乗車券です。当時のものはサイズ・厚みとも名刺とほぼ同じで薄い(たぶん)檜を使用したものです。イベント開催時の乗車券は現在と同じ木製大型で厚みのあるボールドウィンパス(写真右)でした。後に通常期も厚みのあるものに変わったようです。
 高知県馬路村が保存鉄道計画時だった頃に上松町を視察しており、恐らくこのアイデアをそのまま利用したのが馬路森林鉄道(旧魚梁瀬森林鉄道蒸気機関車をイメージした小型のディーゼル機関車が走る方)の切符で、ここと同様に木製(こちらは魚梁瀬杉を使用)で厚みがあるものとなっています。
 なかなか面白いアイデアですが、個人的には一般の鉄道でも保存鉄道でも硬券以上の厚みのある切符は保管も大変なのであまり好きではありません。当時の薄型はお気に入りの1枚です。

《平成2年・通常期用か?》
赤沢森林鉄道乗車券1990か この時点で既に厚みのある乗車券となっていました。
















《平成18年・通常期用》
上松町赤沢森林鉄道乗車券H18 運行20周年記念の文字入り。平成23年8月に上松町観光案内所保管分を撮影させていただいたもの。

















《平成19年・通常期用》
上松町赤沢森林鉄道乗車券H19 森林セラピー基地グランドオープン記念の文字入り。平成23年8月に上松町観光案内所保管分を撮影させていただいたもの。





《平成20年・通常期用》   《平成20年・ボールドウィンパス》
赤沢森林鉄道乗車券2008通常期赤沢森林鉄道乗車券2008トムソーヤクラブ村用 訪問日の平成20年8月16日はトムソーヤクラブ村開催中のため、森林鉄道のみの利用でもボールドウィンパスの購入となります。通常期用は記念に購入したい旨を伝えれば購入できます(使用はできません)。



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【乗車券以外の収集品(平成20年8月16日収集)】
《赤沢森林鉄道テレホンカード》
赤沢森林鉄道テレカ 園内にある食堂・売店『せせらぎの里赤沢』のレジで販売(1,000円)。ホワイトテレホンカードに加刷ではなく貼り付けで作られたようで、光沢があります。













《AFT-01ピンバッジ》
赤沢森林鉄道AFT-01ピンバッジ赤沢森林鉄道AFT-01ピンバッジ付属の解説 森林鉄道記念館停車場(赤沢停車場)の森林鉄道乗り場改札所にて300円で発売していたもの。他にもキーホルダーがあり(確か)500円です。上松町観光協会ホームページによると色は黒・白の2色があったようですが、ピンバッジについては黒だけありました。各種少数生産のようです。
 『AFT-01』とは、保存鉄道である赤沢森林鉄道運行開始後に新製された北陸重機製機関車のこと。グッズの製造者はAFT-01に付けられている黒煙除去装置の製造メーカーである株式会社コモテック。これらグッズ収益の一部が森林鉄道の維持費にあてられます。

《赤沢森林鉄道パンフレット》
赤沢森林鉄道パンフ 園内で配布されていたパンフレット。




















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【赤沢自然休養林駐車場利用券】
《乗用自動車(平成23年8月12日収集))》
上松町木曽森林管理署赤沢自然休養林駐車場利用券 上松町、木曽森林管理署、赤沢渓谷を美しくする会が発行。領収印は上松町の印が押された駐車券です。税込600円。



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【写真(平成20年8月16日撮影)】
a01a02 写真左は森林鉄道記念館停車場(赤沢停車場)の乗務員詰所。
 写真右は赤沢停車場の駅名標。




a03a04 川から森林鉄道記念館停車場ホームを望むと、結構高い位置にある事がわかります。
 森林鉄道記念館と本線のレールは繋がっています。



a05a06 森林鉄道記念館から本線上に引き出され展示されているボールドウィン蒸気機関車と酒井製機関車。赤沢森林鉄道復活時からしばらくは酒井製機関車が主力でした。後に老朽化のため、新製のAFT−01機関車に置き換えられます。しかし、今でもボールドウィン屋外展示の移動用として酒井製機関車が使用されています。
a07a08 本来の森林鉄道(木材運搬用)として使用されていた線路を復活させただけあって、雰囲気はとても良いです。客車はオープンカータイプで、移動しながら森林浴ができるすぐれもの。


a09a10 折り返し点である丸山渡(まるやまど)停車場。







a11a12 写真左は丸山渡停車場から森林鉄道記念館側を見たもので、手前右側に分岐していく線路はうるし沢方面への支線。通常の保存運転には使用されていません。
 写真右は、本線から分岐してすぐの地点でうるし沢方面を撮影したもの。線路上には客車が保存(放置?)されています。貴重な車両ですが痛みが激しく、危険な状態です。
a13








※2006年8月04日掲載(本文、平成元年頃の乗車券)
※2008年8月30日更新(H20乗車券・ピンバッジ・写真)
※2011年9月12日更新(指定管理者制度導入に伴う本文修正、H18・19乗車券)
※2012年3月12日更新(H元年ボールドウィンパス、H2年頃の乗車券)
※2022年2月25日更新(H23駐車場利用券)

【関連記事】
《指定管理者制度移行後》
 上松観光開発 赤沢森林鉄道

《営林署・森林管理署関連》
 上松運輸営林署 小川森林鉄道
 上松営林署 森林鉄道記念館付属施設等(赤沢森林鉄道)
 木曽森林管理署 赤沢自然休養林

《その他木曽森林鉄道関連》
 王滝村 2005森林鉄道フェスティバル

《小川森林鉄道代替交通機関》
 上松町営バス 赤沢線
 上松町コミュニティーバス 「ひのき号」吉野・焼笹線

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2021年08月27日

馬路村 魚梁瀬森林鉄道

 保存鉄道である魚梁瀬森林鉄道は、馬路村にある3つの森林鉄道関連施設の中で、唯一、実際に森林鉄道で使用されていた車両が保存されています。
 しかし、馬路村魚梁瀬地区はダム建設に伴い、旧森林鉄道跡を含め水没しており、そこよりも高い整地されたところに住宅やこの保存鉄道があります。その為か、かなり開けたところでそれ程木々に囲まれていませんが、見晴らしの良いところを走行します。これから少しずつ森林鉄道らしい雰囲気の風景に変わっていくと思います。
 平成14年5月4日訪問時にはきっぷ売場の小屋にはお年寄りの方々がおり、女性の方がきっぷ販売を、男性の方が運転を行っていました。当日は谷村式機関車(レプリカ)による運転で、野村式機関車等が車庫で休んでいた点がちょっと残念です。色々お話を伺いましたが『馬路(地区)にも森林鉄道が出来てここ(魚梁瀬地区)まで来る人が減った』との事で、地理的条件が不利(山奥)な魚梁瀬地区の大きな問題といえそうです。ただ、訪問当時は土佐くろしお鉄道ごめん・なはり線開業前だったので、現在では状況が少し変わっているかもしれません。私の場合、路線バスの本数が少なすぎて、馬路村の森林鉄道3施設をまわりきれない為、レンタカーで訪問しました。

【乗車券】
《馬路村魚梁瀬森林鉄道体験乗車券(平成14年5月4日収集)》
やなせ小人やなせ大人 訪問当時の乗車券です。小児用がかつての森林鉄道時代から活躍している野村式、大人用は谷村式機関車を復元した車両です。
 日付印は『領収/(日付)/馬路村収入役』となっています。
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【魚梁瀬森林鉄道グッズ】
《魚梁瀬森林鉄道テレホンカード(平成14年5月4日収集)》
やなせ森林鉄道テレカ 魚梁瀬森林鉄道が運行されている丸山公園内の『やなせの湯』売店で購入しました。魚梁瀬地区の保存機である野村製L-69機関車のデザイン。




《馬路村商工会 森林鉄道の村高知県馬路村絵はがき(平成14年5月4日収集)》
森林鉄道の村高知県馬路村絵はがき袋森林鉄道の村高知県馬路村絵はがき魚梁瀬1 馬路村商工会が発行した6枚セットの絵はがきのうち、3枚が魚梁瀬森林鉄道の図柄です。写真左は袋です。




森林鉄道の村高知県馬路村絵はがき魚梁瀬2森林鉄道の村高知県馬路村絵はがき魚梁瀬3






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【写真】
《平成14年5月4日撮影》
やなせ駅1やなせ駅2 乗り場です。馬路森林鉄道ほど立派な駅舎ではなく、きっぷ売場の小屋と屋根付きホームのみ。線路は車庫に分岐するポイントもあります。


やなせ谷村1やなせ谷村2







やなせトロッコやなせ客車







やなせ客車車内やなせ車庫







※2006年8月05日掲載(体験乗車券)
※2008年4月06日更新(テレカ、写真)
※2021年8月27日更新(絵はがき)

【関連記事】
《馬路村の森林鉄道保存施設》
 やなせ森林鉄道を走らす会 魚梁瀬森林鉄道
 馬路村 旧魚梁瀬森林鉄道安田川線・機関車展示場
 馬路森林鉄道を走らす会 馬路森林鉄道
 馬路森林鉄道を走らす会 森林鉄道インクライン

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2021年08月25日

馬路森林鉄道を走らす会 森林鉄道インクライン

 馬路村馬路地区には『馬路森林鉄道』と『森林鉄道インクライン』の森林鉄道関連施設があります。この2つの乗り物は道路を挟んですぐのところにあり、利用客の多くがこれらと馬路温泉を「はしご」しています。同村の魚梁瀬地区と同様に森林鉄道関連施設と温泉が至近距離にあるのですが、平成14年5月4日訪問時には馬路地区の施設は魚梁瀬地区と違って、全てが混雑していました。
 馬路森林鉄道は、旧魚梁瀬森林鉄道蒸気機関車をイメージしたディーゼル機関車。森林鉄道インクラインは、かつて木材輸送に使用していたインクラインをイメージし観光用に新製したもの。魚梁瀬地区で動態保存されている『魚梁瀬森林鉄道』と違い、現役時代の車両や搬器ではありません。しかし、これらの乗り物の前にある道路と馬路森林鉄道の乗り場周辺が旧魚梁瀬森林鉄道跡で、水没していない森林に囲まれた場所であるため、雰囲気が良いです。

【森林鉄道インクライン乗車券(平成14年5月4日収集)】
馬路インクライン小人馬路インクライン大人 魚梁瀬地区の魚梁瀬森林鉄道は馬路村の直営ですが、馬路地区は森林鉄道、インクラインとも『馬路森林鉄道を走らす会』が運営しています。
 インクラインの乗車券は紙製の記念券様式です。小人用(200円)と大人用(300円)があります。馬路温泉側の乗り場と頂上間を1往復して1回の乗車となります。

















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【ポストカード】
《馬路村商工会 森林鉄道の村高知県馬路村絵はがき(平成14年5月4日収集)》
森林鉄道の村高知県馬路村絵はがき水力式インクライン 馬路村商工会が発行した6枚セットの絵はがきのうち、1枚が『水力式インクライン』の図柄です。






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【写真(平成14年5月4日撮影)】
20020504馬路森林鉄道インクライン120020504馬路森林鉄道インクライン2 インクラインの搬器の前と後。












20020504馬路森林鉄道インクライン320020504馬路森林鉄道インクライン4 水力で動きます。写真左は馬路温泉側乗り場で搬器より水を放出しているところ。
 写真右は走行中のインクラインより撮影した軌道と頂上側のホーム。


20020504馬路森林鉄道インクライン520020504馬路森林鉄道インクライン6 写真左は頂上の展望台。
 写真右は展望台から見た馬路地区。






※2006年8月05日掲載(本文、乗車券)
※2010年1月11日更新(写真)
※2021年8月25日更新(絵はがき)

【関連記事】
《馬路村の森林鉄道保存施設》
 やなせ森林鉄道を走らす会 魚梁瀬森林鉄道
 馬路村 魚梁瀬森林鉄道
 馬路村 旧魚梁瀬森林鉄道安田川線・機関車展示場
 馬路森林鉄道を走らす会 馬路森林鉄道

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2021年08月24日

馬路森林鉄道を走らす会 馬路森林鉄道

 馬路森林鉄道は、馬路村馬地地区にある施設です。魚梁瀬森林鉄道ポーター製蒸気機関車のレプリカ(3分の2に縮小したディーゼル機関車)が新製されたオープン型客車を牽引します(軌間は508㎜)ので、実物車両を保存している『保存鉄道』とは異なり、遊戯施設とみなせます。しかし、この鉄道の周辺には旧魚梁瀬森林鉄道馬路駅があり、のりば自体が旧魚梁瀬森林鉄道車庫跡に建てられているので、魚梁瀬森林鉄道の生まれ変わりと見ることもできると思います。

【乗車券】
《体験乗車券(平成14年5月4日)》
H14馬路森林鉄道体験乗車券小人用H14馬路森林鉄道体験乗車券大人用 同鉄道の乗車券。左は小人用(200円)、右は大人用(300円)で図柄が異なります。
 馬路村産の魚梁瀬杉を使用した厚みのある乗車券で、馬路村の魚梁瀬森林鉄道関連施設開業前に同村が視察を行った長野県上松町赤沢森林鉄道の乗車券をかなり参考にしているようです。
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【ポストカード】
《馬路村商工会 森林鉄道の村高知県馬路村絵はがき(平成14年5月4日収集)》
森林鉄道の村高知県馬路村絵はがきポーター型機関車 馬路村商工会が発行した6枚セットの絵はがきのうち、1枚が馬路森林鉄道で使用されている『ポーター型機関車』の図柄です。




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【駅弁】
《馬路温泉駅前弁当(平成22年1月)》
馬路森林鉄道馬路温泉駅前弁当中身馬路森林鉄道馬路温泉駅前弁当表示 京王百貨店新宿店第45回元祖有名駅弁と全国うまいもの大会に特別出店された馬路村の村おこし弁当。馬路森林鉄道のりば前にあるコミュニティセンターうまじ(馬路温泉)の調整です。鮎の甘露煮と野菜を使った田舎寿司や煮物が中心ですが、デザートには柚子ようかんが、田舎寿司の酢飯にも柚子が使われています(柚子は馬路村の特産品)。
 平成14年5月訪問時にこの弁当は未だ存在しておらず、食堂以外での食事は、馬路温泉前でやきとりと『ごっくん馬路村』が飲食出来た程度だったと思います。
馬路森林鉄道馬路温泉駅前弁当特別招待券馬路森林鉄道馬路温泉駅前弁当チラシ この弁当は紙製の風呂敷に包まれており、弁当蓋の上には平成22年12月31日までに1回有効の『馬路森林鉄道特別招待券』(写真左)が付いています。先述の現地で発売されている体験乗車券と同様に厚みのある乗車券で、杉製のようです。
 掛紙はありませんが、弁当と馬路村を紹介したチラシ(写真右)が付きます。魚梁瀬地区の魚梁瀬森林鉄道保存施設が地図上で省略されている点が少し気になります。
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【写真】
《平成14年5月4日撮影》
20020504馬路森林鉄道駅舎20020504馬路森林鉄道モニュメント 写真左は馬路森林鉄道のりば。







20020504馬路森林鉄道軌道120020504馬路森林鉄道軌道2 馬路森林鉄道はループ状の軌道を走行する遊戯施設扱いのミニ鉄道ですが、川沿いを走行し橋を渡るなど本物の森林鉄道風のルート設定が魅力的です。変わった見所としては、のりばを出発してすぐに馬路温泉前の道路から90度向きを変えて進むあたりの軌道が道路沿いに敷設されている点で、遊戯施設とは思えない素晴らしい風景。
20020504馬路森林鉄道機関車20020504馬路森林鉄道客車1 車両は全て新製。機関車は旧魚梁瀬森林鉄道時代の蒸気機関車をイメージしたディーゼル機関車ですが、ベネトン風の塗装。現役時代の塗装ではないでしょう。


20020504馬路森林鉄道客車220020504馬路森林鉄道保線用台車? 客車はオープンタイプが2種類。写真右上の水色客車は跨って座るタイプなので、馬路温泉駅前弁当を食べるのは無理。写真左の黄色客車でも、乗車時間中に完食は厳しそう。


20020504馬路森林鉄道日車108Bその120020504馬路森林鉄道日車108Bその2 馬路森林鉄道沿いに静態保存されている日本車両製の日本鉄道建設公団阿佐線(完成後は譲渡され土佐くろしお鉄道阿佐線=愛称:ごめんなはり線)建設工事用の機関車。


20020504馬路森林鉄道日車108Bその320020504馬路森林鉄道日車108Bその4







※2010年1月13日掲載(乗車券、駅弁、写真)
※2021年8月24日更新(絵はがき)

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madoguchi13ban at 23:30|PermalinkComments(0)

2021年08月22日

馬路村 旧魚梁瀬森林鉄道安田川線・機関車展示場

 馬路村の旧魚梁瀬森林鉄道に関する保存施設、それを模した遊戯施設の中で、唯一、かつての軌道上での保存施設が村の入口付近の旧魚梁瀬森林鉄道安田川線五味隧道の機関車展示場でした。平成10年に静岡県立天竜林業高校で静態保存されていた酒井工作所製3.5tディーゼル機関車を馬路村に移設し動態保存化したものです。五味隧道を出てすぐに橋梁があり、日・祝祭日には橋梁上での屋外展示を行い、隧道を車庫代わりにしていました。
 その後、馬路営林署本庁舎を使った馬路村農業協同組合に移動。更に魚梁瀬地区の魚梁瀬森林鉄道保存施設に移動し、現在に至ります。

【ポストカード】
《馬路村商工会 森林鉄道の村高知県馬路村絵はがき(平成14年5月4日収集)》
森林鉄道の村高知県馬路村絵はがき酒井工作所製機関車 馬路村商工会が発行した6枚セットの絵はがきのうち、1枚が旧魚梁瀬森林鉄道安田川線・機関車展示場に展示された『酒井工作所製機関車』の図柄です。




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【写真】
《平成14年5月4日撮影》
20020504魚梁瀬森林鉄道五味隧道機関車展示場酒井3.5t20020504魚梁瀬森林鉄道五味隧道機関車展示場 機関車展示場へは地上にある入口から急な階段で降りることができました。五味隧道内からの漏水を避けるためか機関車の上部にはビニールシートが被され、撮影しづらい状態でしたが機関車のベストコンディションでの保存を考慮すれば仕方がありません。




20020504魚梁瀬森林鉄道五味隧道機関車展示場橋梁 旧軌道上の展示だけあって雰囲気は非常に良いのですが、展示可能な線路の距離が短いことや隧道、橋梁の老朽化、魚梁瀬地区の魚梁瀬森林鉄道保存施設にある動態保存機の充実を考慮しての移動と思われます。




※2010年1月12日掲載(本文、写真)
※2021年8月22日更新(絵はがき)

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madoguchi13ban at 22:35|PermalinkComments(0)