バス(2セク→3セク鉄道開業再編)
2010年03月04日
関東鉄道 筑波駅-北条-田中-つくばセンター・学園並木線
この路線は、平成17年8月24日につくばエクスプレス(TX)開業に伴う再編で、一部区間のルート変更とバス停の廃止が実施されました。系統番号は61系統です。平日朝はつくばセンターから学園並木に乗り入れていますが、再編後も継続されます。路線名は筑波駅の掲示より
(再編前)筑波駅-北条-田中-つくばセンター・学園並木線
(再編後)筑波山-北条-小田-つくばセンター・学園並木線
となりました。つくばセンターに出来るTXの駅名が『つくば駅』なので、TX開業と同時にバス停名が『筑波駅』から『筑波山』に改称。その後、再改称されて『筑波山口』となっています。
なお、本路線は当時のつくば市内を運行する関東鉄道(バス)の路線で唯一の補助金交付対象路線でした。約1,000万円の赤字の約半分をつくば市が補助していた理由として、筑波鉄道廃止に伴い、地域の生活交通手段の代替交通として運行していたためで、完全に旧鉄道に沿っていないものの筑波鉄道代替交通機関のひとつとして扱われていました。
平成18年4月には本路線と競合する『つくバス』(つくば市のコミュニティバス。運行は関東鉄道に委託)の北部シャトル(つくばセンター~筑波山口間)が運行を開始します。その影響で平成19年8月31日の運行をもって本路線は廃止されてしまいました。
路線再編直前の平成17年8月17日につくばセンターから筑波駅まで乗車しました。北部工業団地までの存続区間内で7名下車。経路変更区間の東田中付近から筑波山がよく見えます。廃止される筑波愛児園バス停で1名下車。ここまで片側2車線の東大通り(ひがしおおどおり)を走りますが、右折してすぐの筑波支所前バス停辺りから旧筑波鉄道(昭和62年廃線)沿線を走るので、同線沿線近くまで都市化が進んでいるといえます。そう考えると筑波鉄道の廃止が悔やまれます。廃線跡のサイクリングロードを見ながら北条周辺を循環。計2名下車。終点筑波駅で私を含め3名下車。鉄道時代の雰囲気を残す貴重なバス駅です。
帰りのバスは高エネルギー加速器研究機構バス停まで私のみ。そこから4名、筑波大学内区間で6名乗車しました。いずれも存続する区間からの乗車でした。
【写真(平成17年8月17日撮影)】
筑波駅にて撮影。写真左はつくばセンターから到着したばかりの61系統。
写真右の中央は61系統。その左はニューつくばね号(関東鉄道とJRバス関東による運行。東京駅~筑波駅(当時)間)のJRバス関東担当便。右は関東鉄道バスの土浦駅-北条-筑波駅路線で旧筑波鉄道沿いの代替バスです。
写真左は廃止区間内にある東田中バス停付近で撮影。正面に筑波山が見えます。
写真右は筑波駅に掲示されていた61系統の旧路線廃止と新路線運行開始のお知らせ。
訪問当時の筑波駅掲示の路線図と時刻表。平成22年現在、更に廃止路線が増えています。
写真左は筑波駅停留所名変更のお知らせ。
写真右はTX開業と同日より関鉄グリーンバスがつくばセンター~筑波山~岩瀬中央公民館間に運行する急行バスのご案内。旧筑波鉄道沿線から速達化が図られたものの平成19年3月に早くも廃止されてしまいます。
※平成17年8月19日掲載(本文、筑波駅のバス写真1枚)
※平成22年3月04日更新(本文加筆修正、写真追加)
【関連記事】
《関連路線》
筑波鉄道 筑波線
関東鉄道 つくバス
(再編前)筑波駅-北条-田中-つくばセンター・学園並木線
(再編後)筑波山-北条-小田-つくばセンター・学園並木線
となりました。つくばセンターに出来るTXの駅名が『つくば駅』なので、TX開業と同時にバス停名が『筑波駅』から『筑波山』に改称。その後、再改称されて『筑波山口』となっています。
なお、本路線は当時のつくば市内を運行する関東鉄道(バス)の路線で唯一の補助金交付対象路線でした。約1,000万円の赤字の約半分をつくば市が補助していた理由として、筑波鉄道廃止に伴い、地域の生活交通手段の代替交通として運行していたためで、完全に旧鉄道に沿っていないものの筑波鉄道代替交通機関のひとつとして扱われていました。
平成18年4月には本路線と競合する『つくバス』(つくば市のコミュニティバス。運行は関東鉄道に委託)の北部シャトル(つくばセンター~筑波山口間)が運行を開始します。その影響で平成19年8月31日の運行をもって本路線は廃止されてしまいました。
路線再編直前の平成17年8月17日につくばセンターから筑波駅まで乗車しました。北部工業団地までの存続区間内で7名下車。経路変更区間の東田中付近から筑波山がよく見えます。廃止される筑波愛児園バス停で1名下車。ここまで片側2車線の東大通り(ひがしおおどおり)を走りますが、右折してすぐの筑波支所前バス停辺りから旧筑波鉄道(昭和62年廃線)沿線を走るので、同線沿線近くまで都市化が進んでいるといえます。そう考えると筑波鉄道の廃止が悔やまれます。廃線跡のサイクリングロードを見ながら北条周辺を循環。計2名下車。終点筑波駅で私を含め3名下車。鉄道時代の雰囲気を残す貴重なバス駅です。
帰りのバスは高エネルギー加速器研究機構バス停まで私のみ。そこから4名、筑波大学内区間で6名乗車しました。いずれも存続する区間からの乗車でした。
【写真(平成17年8月17日撮影)】
筑波駅にて撮影。写真左はつくばセンターから到着したばかりの61系統。
写真右の中央は61系統。その左はニューつくばね号(関東鉄道とJRバス関東による運行。東京駅~筑波駅(当時)間)のJRバス関東担当便。右は関東鉄道バスの土浦駅-北条-筑波駅路線で旧筑波鉄道沿いの代替バスです。
写真左は廃止区間内にある東田中バス停付近で撮影。正面に筑波山が見えます。
写真右は筑波駅に掲示されていた61系統の旧路線廃止と新路線運行開始のお知らせ。
訪問当時の筑波駅掲示の路線図と時刻表。平成22年現在、更に廃止路線が増えています。
写真左は筑波駅停留所名変更のお知らせ。
写真右はTX開業と同日より関鉄グリーンバスがつくばセンター~筑波山~岩瀬中央公民館間に運行する急行バスのご案内。旧筑波鉄道沿線から速達化が図られたものの平成19年3月に早くも廃止されてしまいます。
※平成17年8月19日掲載(本文、筑波駅のバス写真1枚)
※平成22年3月04日更新(本文加筆修正、写真追加)
【関連記事】
《関連路線》
筑波鉄道 筑波線
関東鉄道 つくバス
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2007年11月04日
成田空港交通 連絡バス
昭和53年5月から平成3年3月まで京成電鉄本線成田空港駅(現・東成田線東成田駅)〜空港ターミナル間は、京成電鉄子会社である成田空港交通の連絡バスで結ばれていました。しかし、成田空港高速鉄道開業で空港ターミナルに(新)成田空港駅が開業し、連絡バスはその役目を終えました。
【船車券】
《京成電鉄・成田空港交通 船車券(京成トラベルサービス(株)発行)》
空港ターミナル→京成上野間の船車券で、左は昭和53年7月31日発行(610円)、右は昭和55年5月4日発行(740円)のA型硬券です。
【船車券】
《京成電鉄・成田空港交通 船車券(京成トラベルサービス(株)発行)》
空港ターミナル→京成上野間の船車券で、左は昭和53年7月31日発行(610円)、右は昭和55年5月4日発行(740円)のA型硬券です。
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2006年02月09日
名古屋鉄道 藤ヶ丘〜県立大学路線、藤ヶ丘〜陶磁資料館路線
昨年3月の愛知高速交通東部丘陵線(リニモ)開業により、名鉄バスの藤ヶ丘から長久手町内方面の一部の路線が廃止されました。
《廃止された路線(※斜体文字:名鉄バスホームページより)》
◎廃止になる路線(カッコ内は廃止バス停)
(1)藤ヶ丘〜県立大学(愛知青少年公園)
(2)藤ヶ丘〜陶磁資料館(愛知青少年公園・県立大学)
(3)八草駅〜県立大学(愛知青少年公園)
(4)八草駅〜陶磁資料館(愛知青少年公園・県立大学)
(5)藤ヶ丘〜〔グリーンロード経由〕〜菱野団地(南山口町・石田町・瀬戸西校前)
◎一部分が廃止になる路線(カッコ内は廃止バス停)
(6)藤ヶ丘〜農業試験場(中根・県立芸大口・県立芸大前・農業試験場前)
(7)藤ヶ丘〜愛知青少年公園(上郷保育園前・東前熊・一の井)
(8)藤ヶ丘〜陶磁資料館(上郷保育園前・東前熊・一の井)
(9)藤ヶ丘〜日進駅(杁ヶ池・戸田谷)
◎経路が変更になり廃止バス停が発生する路線(カッコ内は廃止バス停)
(10)藤ヶ丘〜長久手車庫(杁ヶ池・戸田谷)
随分と多くの路線が廃止になりました。ちょうど一昨年、藤ヶ丘周辺に住んでいましたが、当時は廃止路線が未確定でこれらの路線バスには乗車していません。しかし、名鉄バスの改廃を予想し切符の方は一応入手していました。
平成16年3月に駅前の名鉄観光に券箱があるのを偶然見つけたので尋ねてみたら硬券乗車券が出てきて驚きました。券面に『名鉄バス』と書かれていますが当時は『名古屋鉄道株式会社の乗合自動車部門』で、平成16年10月に『名鉄バス株式会社』となりました。
【名鉄バス普通券(名鉄観光藤ヶ丘支店)】
・名鉄バス普通券 藤ヶ丘←→100円区間
B型硬券新地紋。
藤ヶ丘支店における当時の最安普通券となります。
・名鉄バス普通券 藤ヶ丘←→110円区間
B型硬券旧地紋。
※110円券は100円券入手後『鉄道と切符の掲示板』
に投稿した際のコーちゃん様のコメントで旧地紋
券の存在がわかり入手できたものです。
【関連記事】
《関連路線》
愛知高速交通 (愛称)リニモ
《廃止された路線(※斜体文字:名鉄バスホームページより)》
◎廃止になる路線(カッコ内は廃止バス停)
(1)藤ヶ丘〜県立大学(愛知青少年公園)
(2)藤ヶ丘〜陶磁資料館(愛知青少年公園・県立大学)
(3)八草駅〜県立大学(愛知青少年公園)
(4)八草駅〜陶磁資料館(愛知青少年公園・県立大学)
(5)藤ヶ丘〜〔グリーンロード経由〕〜菱野団地(南山口町・石田町・瀬戸西校前)
◎一部分が廃止になる路線(カッコ内は廃止バス停)
(6)藤ヶ丘〜農業試験場(中根・県立芸大口・県立芸大前・農業試験場前)
(7)藤ヶ丘〜愛知青少年公園(上郷保育園前・東前熊・一の井)
(8)藤ヶ丘〜陶磁資料館(上郷保育園前・東前熊・一の井)
(9)藤ヶ丘〜日進駅(杁ヶ池・戸田谷)
◎経路が変更になり廃止バス停が発生する路線(カッコ内は廃止バス停)
(10)藤ヶ丘〜長久手車庫(杁ヶ池・戸田谷)
随分と多くの路線が廃止になりました。ちょうど一昨年、藤ヶ丘周辺に住んでいましたが、当時は廃止路線が未確定でこれらの路線バスには乗車していません。しかし、名鉄バスの改廃を予想し切符の方は一応入手していました。
平成16年3月に駅前の名鉄観光に券箱があるのを偶然見つけたので尋ねてみたら硬券乗車券が出てきて驚きました。券面に『名鉄バス』と書かれていますが当時は『名古屋鉄道株式会社の乗合自動車部門』で、平成16年10月に『名鉄バス株式会社』となりました。
【名鉄バス普通券(名鉄観光藤ヶ丘支店)】
・名鉄バス普通券 藤ヶ丘←→100円区間
B型硬券新地紋。
藤ヶ丘支店における当時の最安普通券となります。
・名鉄バス普通券 藤ヶ丘←→110円区間
B型硬券旧地紋。
※110円券は100円券入手後『鉄道と切符の掲示板』
に投稿した際のコーちゃん様のコメントで旧地紋
券の存在がわかり入手できたものです。
【関連記事】
《関連路線》
愛知高速交通 (愛称)リニモ
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2005年11月04日
関東鉄道 水海道駅〜学園並木〜土浦駅西口路線
茨城県内はTX(つくばエクスプレス)開業直前までTX関連のバス再編計画が表面に出てきませんでした。事前情報ではつくば市の都市計画資料『つくば総合都市交通体系調査報告書(第8章−2)』に、TX開業後の行政サイドのバス再編案として(下線の部分は同書を要約)、
真壁町・岩瀬町、下妻市、石下町、水海道市、牛久市、土浦市等の駅や
つくば市内の主要拠点を連絡する現行路線は存続、再編(TXへの接続)を検討
とありました。
【関東鉄道バス 硬券乗車券(水海道)】
平成17年の日比谷鉄道フェスティバル会場で販売されていた関東鉄道バスのB型硬券乗車券。売っていたものの全てが昭和56年9月13日の日付になっていたのは、何かのイベントがらみの券なのか、それとも普通に売っていたのでしょうか?
==============================
【水海道駅〜学園並木〜土浦駅西口路線の乗車記(平成17年7月31日)】
常総線駅からTX沿線方面に向かうバスは(関東鉄道バス水海道営業所で頂いた路線図を見る限り)現状では水海道駅から萱丸を経由し土浦駅に向かう路線のみのようで、常総線駅を始発とする路線の中では唯一、TXと並行に近い線形ですが厳密には交差している、といった方が正しいかもしれません。今回はこのバスに乗車してみます。尚、水海道と土浦の各バス停にはTX開業に伴うダイヤ改正や路線の改廃に関する情報は見られませんでした。尚、上記のつくば市の都市計画資料には主要バス路線としてこの路線も記載されています。
さて、水海道発車後しばらくは小貝川や田畑が見られます。萱丸バス停付近(水海道から15分ほど)でTXの高架橋、そして萱丸駅(仮称。開業後は『みどりの駅』となります)が現れます。ここから谷田部中央バス停付近までは商店の並ぶ狭い道を走りますが、しばらくすると片側2車線の広い通りになり、つくばの研究都市の雰囲気が感じられます。学園並木バス停(荒川沖駅とつくばセンターの中間に位置すると思います)を出てしばらくすると常磐線が見え、土浦市街を走ります。今日は日曜だからか乗客が少なく、水海道から5名乗車。うち2名が萱丸の手前で下車。谷田部付近で1名下車。茗渓学園で1名乗車するが土浦市街で下車。土浦市街で1名乗車し、終点土浦駅で3名下車といった利用状況です。しかし、前出のつくば市の資料には一日当たり1,010人の利用があるようです。
(※この路線は存続し、みどりの駅を経由することになりました。萱丸バス停の近くがみどりの駅なので大幅なルート変更は無いと思います。)
平成17年7月31日 関東鉄道バス水海道駅〜学園並木〜土浦駅西口路線・水海道駅にて
※平成17年08月19日掲載(本文、写真)
※平成17年11月04日更新(乗車券)
真壁町・岩瀬町、下妻市、石下町、水海道市、牛久市、土浦市等の駅や
つくば市内の主要拠点を連絡する現行路線は存続、再編(TXへの接続)を検討
とありました。
【関東鉄道バス 硬券乗車券(水海道)】
平成17年の日比谷鉄道フェスティバル会場で販売されていた関東鉄道バスのB型硬券乗車券。売っていたものの全てが昭和56年9月13日の日付になっていたのは、何かのイベントがらみの券なのか、それとも普通に売っていたのでしょうか?
==============================
【水海道駅〜学園並木〜土浦駅西口路線の乗車記(平成17年7月31日)】
常総線駅からTX沿線方面に向かうバスは(関東鉄道バス水海道営業所で頂いた路線図を見る限り)現状では水海道駅から萱丸を経由し土浦駅に向かう路線のみのようで、常総線駅を始発とする路線の中では唯一、TXと並行に近い線形ですが厳密には交差している、といった方が正しいかもしれません。今回はこのバスに乗車してみます。尚、水海道と土浦の各バス停にはTX開業に伴うダイヤ改正や路線の改廃に関する情報は見られませんでした。尚、上記のつくば市の都市計画資料には主要バス路線としてこの路線も記載されています。
さて、水海道発車後しばらくは小貝川や田畑が見られます。萱丸バス停付近(水海道から15分ほど)でTXの高架橋、そして萱丸駅(仮称。開業後は『みどりの駅』となります)が現れます。ここから谷田部中央バス停付近までは商店の並ぶ狭い道を走りますが、しばらくすると片側2車線の広い通りになり、つくばの研究都市の雰囲気が感じられます。学園並木バス停(荒川沖駅とつくばセンターの中間に位置すると思います)を出てしばらくすると常磐線が見え、土浦市街を走ります。今日は日曜だからか乗客が少なく、水海道から5名乗車。うち2名が萱丸の手前で下車。谷田部付近で1名下車。茗渓学園で1名乗車するが土浦市街で下車。土浦市街で1名乗車し、終点土浦駅で3名下車といった利用状況です。しかし、前出のつくば市の資料には一日当たり1,010人の利用があるようです。
(※この路線は存続し、みどりの駅を経由することになりました。萱丸バス停の近くがみどりの駅なので大幅なルート変更は無いと思います。)
平成17年7月31日 関東鉄道バス水海道駅〜学園並木〜土浦駅西口路線・水海道駅にて
※平成17年08月19日掲載(本文、写真)
※平成17年11月04日更新(乗車券)
madoguchi13ban at 12:09|Permalink│Comments(0)│
2005年10月23日
関東鉄道 つくつくバス
『つくつくバス』は、つくば市が関東鉄道に委託し運行されるコミュニティバスです。つくばセンターを中心に
・松代(まつしろ)近隣シャトル(つくばセンター〜松代二丁目〜手代木団地周辺を循環)
・春日近隣シャトル
の2路線を運行しています。TX開業時にルート変更と運賃改訂(現行大人1回100円・1日200円→改訂後大人1回160円・1日300円)となり、松代近隣シャトルは関東鉄道バス21系統(荒川沖駅〜手代木団地〜つくばセンター)の短縮・他系統統合後の正式な代替路線(関東鉄道ホームページにも『つくばセンター方面へは,つくば市コミュニティバスをご利用ください。』と案内している)となります。
コミュニティバスの格安運賃が一般路線バスと運賃が異なる例は問題視されるべきで(現状における)つくば市のこのバスも関東鉄道バス一般路線との整合性が恐らく問題にはなっていたのではないでしょうか。
一度、他地域で一般路線バスに乗車した際、その後ろにコミュニティバスが走っていました。結局、私の一般路線バス乗車区間はコミュニティバスと同一経路だったのですが、その区間における一般路線バス運賃170円に対しコミュニティバスが100円。コミュニティバスの運行委託先がその一般路線バス事業者だったので損した気分になりました。しかし、そのような損得の問題以前に、採算性で見れば厳しい自治体の方が多いようですし、更には一般バス路線の利用者減少につながると思います。武蔵野市のムーバス成功に影響されていると思いますが、コミュニティバス開業ラッシュはかつて第3セクター鉄道として三陸鉄道が成功した(開業時は黒字だった)影響で各地に第3セクター鉄道が誕生した状況に似ています。多くが赤字である事が共通していますが、バスの場合は下手をすれば並行する一般路線を潰しかねないので、鉄道よりもタチが悪いです。行政側に民間事業者との協調性を持ってもらい、上手く両立させる方法を考えてほしいものです。
【つくつくバス一日乗車券】
《平成17年改訂前(平成17年8月17日収集)》
つくつくバスには一日乗車券(小児100円・大人200円)があります。小児は大人用に印を押したのみ。日付は感熱印字のようです。
《平成17年改訂後(平成17年10月2日)》
新券に変わりました。
======================================
【TX開業前の乗車記(平成17年8月18日)】
松代近隣シャトルはセンターから途中バス停までが4名。逆は1名。1周したのは私のみ。春日近隣シャトルはセンターから途中バス停までか6名。逆は2名。1周したのは私のみ。
松代近隣シャトルが関東鉄道の一般路線バス車両に対し、春日近隣シャトルは専用の小型バスを使用していました。
(※写真は関東鉄道バス谷田部車庫にて撮影のつくつくバス用小型バス)
【TX開業後の乗車記(平成17年10月2日)】
TX開業日である平成17年8月24日からルート変更と運賃改定(大人1回160円・1日300円に値上げ)が行われましたが、利用者は10名程度で再編前に乗車した時より多い気がします(たった2回の乗車なので何ともいえませんが)。使用されたバスは8月18日に関東鉄道バス谷田部車庫で見せていただいたノンステップバスが使用されていました。関東鉄道バス21系統利用者が転移による増加があるのかも知れません。ただし、前回乗車したとき1周25分の運行時間だったのが、つくば市内の渋滞に巻き込まれ1周45分もかかりました。特に道路からつくばセンターバスターミナルへの進入時(右折する)に、一般車の通行量が多くてなかなか右折できません。道を譲ってくれる気配が全くありません(パ●カーまでもサッと通り抜ける。いくら道交法違反じゃないとはいえ…)。早急に公共交通優先システムを導入しないとつくばの公共交通の先は真っ暗な気がしてなりませんでした。TXつくば駅構内に入場したのは秋葉原行き快速出発の1分後。何だかむかつく気分を抑えながら次の区間快速でつくばを後にしました。
※平成17年08月19日掲載(本文、再編前乗車記、写真)
※平成17年08月22日更新(改定前一日乗車券)
※平成17年10月23日更新(改定後一日乗車券、再編後乗車記)
【関連記事】
《関連路線》
関東鉄道 つくバス
・松代(まつしろ)近隣シャトル(つくばセンター〜松代二丁目〜手代木団地周辺を循環)
・春日近隣シャトル
の2路線を運行しています。TX開業時にルート変更と運賃改訂(現行大人1回100円・1日200円→改訂後大人1回160円・1日300円)となり、松代近隣シャトルは関東鉄道バス21系統(荒川沖駅〜手代木団地〜つくばセンター)の短縮・他系統統合後の正式な代替路線(関東鉄道ホームページにも『つくばセンター方面へは,つくば市コミュニティバスをご利用ください。』と案内している)となります。
コミュニティバスの格安運賃が一般路線バスと運賃が異なる例は問題視されるべきで(現状における)つくば市のこのバスも関東鉄道バス一般路線との整合性が恐らく問題にはなっていたのではないでしょうか。
一度、他地域で一般路線バスに乗車した際、その後ろにコミュニティバスが走っていました。結局、私の一般路線バス乗車区間はコミュニティバスと同一経路だったのですが、その区間における一般路線バス運賃170円に対しコミュニティバスが100円。コミュニティバスの運行委託先がその一般路線バス事業者だったので損した気分になりました。しかし、そのような損得の問題以前に、採算性で見れば厳しい自治体の方が多いようですし、更には一般バス路線の利用者減少につながると思います。武蔵野市のムーバス成功に影響されていると思いますが、コミュニティバス開業ラッシュはかつて第3セクター鉄道として三陸鉄道が成功した(開業時は黒字だった)影響で各地に第3セクター鉄道が誕生した状況に似ています。多くが赤字である事が共通していますが、バスの場合は下手をすれば並行する一般路線を潰しかねないので、鉄道よりもタチが悪いです。行政側に民間事業者との協調性を持ってもらい、上手く両立させる方法を考えてほしいものです。
【つくつくバス一日乗車券】
《平成17年改訂前(平成17年8月17日収集)》
つくつくバスには一日乗車券(小児100円・大人200円)があります。小児は大人用に印を押したのみ。日付は感熱印字のようです。
《平成17年改訂後(平成17年10月2日)》
新券に変わりました。
======================================
【TX開業前の乗車記(平成17年8月18日)】
松代近隣シャトルはセンターから途中バス停までが4名。逆は1名。1周したのは私のみ。春日近隣シャトルはセンターから途中バス停までか6名。逆は2名。1周したのは私のみ。
松代近隣シャトルが関東鉄道の一般路線バス車両に対し、春日近隣シャトルは専用の小型バスを使用していました。
(※写真は関東鉄道バス谷田部車庫にて撮影のつくつくバス用小型バス)
【TX開業後の乗車記(平成17年10月2日)】
TX開業日である平成17年8月24日からルート変更と運賃改定(大人1回160円・1日300円に値上げ)が行われましたが、利用者は10名程度で再編前に乗車した時より多い気がします(たった2回の乗車なので何ともいえませんが)。使用されたバスは8月18日に関東鉄道バス谷田部車庫で見せていただいたノンステップバスが使用されていました。関東鉄道バス21系統利用者が転移による増加があるのかも知れません。ただし、前回乗車したとき1周25分の運行時間だったのが、つくば市内の渋滞に巻き込まれ1周45分もかかりました。特に道路からつくばセンターバスターミナルへの進入時(右折する)に、一般車の通行量が多くてなかなか右折できません。道を譲ってくれる気配が全くありません(パ●カーまでもサッと通り抜ける。いくら道交法違反じゃないとはいえ…)。早急に公共交通優先システムを導入しないとつくばの公共交通の先は真っ暗な気がしてなりませんでした。TXつくば駅構内に入場したのは秋葉原行き快速出発の1分後。何だかむかつく気分を抑えながら次の区間快速でつくばを後にしました。
※平成17年08月19日掲載(本文、再編前乗車記、写真)
※平成17年08月22日更新(改定前一日乗車券)
※平成17年10月23日更新(改定後一日乗車券、再編後乗車記)
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関東鉄道 つくバス
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2005年09月01日
関東鉄道、阪東自動車 守谷線
守谷線は関東鉄道バスと阪東自動車(東武グループ)の共同運行路線バスで、常磐線の北柏駅〜パークシティ守谷間を結んでいます。尚、以前は関東鉄道バスと東武バスの共同運行でしたが、東武バス担当分が阪東自動車に移管して現在に至っています。TX開業で一時廃止予定路線とされたものの住民等の要望で存続する事が決まった路線ですがTX開業時には運行本数が大幅に減便される事が決まりました。その後の状況によっては存廃問題が出てくる気がします。
※関東鉄道バス・阪東自動車の北柏駅〜パークシティ守谷間の路線名ですが、
阪東自動車公式ホームページでは向山経由・戸頭団地西経由をあわせて
・守谷線(【定期券・回数券について】)
・北柏守谷線(時刻表)
という2種類の表記が使われています。
後述の共通回数券では
・北柏駅〜パークシティ守谷線
・北柏駅〜戸頭団地西〜パークシティ守谷線
という表記が使用されています。
【共通回数券】
320円券のセット(ピンク関東鉄道地紋)と430円券のセット(黄色関東鉄道地紋)が各3000円であります。地紋は関東鉄道ですが両社名が入っています。
=============================
【守谷線向山経由乗車記(平成17年7月24日)】
北柏駅ですが、常磐線は各駅停車しか停まりません。同線各駅停車は北千住から東京メトロ千代田線に乗り入れる変則的な運行形態なので、時間と運賃を気にする方にとっては都心へのアクセスが凄く不便な気がします。それでも、北柏駅バス停(南口のバスロータリーで守谷線の起点)には10名ほどが並んでおり、更に、次の北柏駅入口バス停(こちらは北口の前にある)からも10名ほど乗車してきます。
しかし、乗客の半数以上が千葉県内で降りてしまいます。残る8名の乗客を乗せ古谷バス停を出ると新大利根橋(有料橋)経由で利根川を渡ります。
橋を渡り終えて茨城県に入り、料金所を出てすぐに戸頭南バス停があり、ここで4名下車。守谷線はここから向山経由と戸頭団地経由に分かれますが、今回は行きも帰りも向山経由便に乗車しました。戸頭南バス停を出てしばらくすると関東鉄道常総線の踏切をわたります。踏切の数百メートルくらい先に常総線南守谷駅が見えますが付近にバス停が無く乗換は考慮されていません。守谷線は常磐線への接続を主目的としているからでしょう。その様な路線だけに対都心部のアクセスルートとしてTXの並行路線とみなされ廃止計画が打ち出されたのだと思います。
さて、パークシティ守谷入口バス停から停留所間隔が短くなり大型民間分譲地のパークシティ守谷地区の各バス停にこまめに停車します。終点パークシティ守谷には北柏駅から30分で到着。同バス停には、未だに『東武バス』とあります。バス停周辺はきれいに住宅が並んでいます。恐らく今から20年くらい前には何もなかったのでは?
同バス停に着く直前(500mくらい手前)にファミリーマートがあったのを思い出し、そこまで戻りトイレ休憩。そこで守谷線専用の共通回数券(先述)を委託販売しています。バスの車内でも売っているはずです。
帰りのバスは関東鉄道バス。北柏駅行きのバスも15名くらい乗客がいましたし、その折り返しのパークシティ守谷行きバスを待っていた客は北柏駅バス停だけで15名いました。
【守谷線戸頭団地西経由乗車記(平成17年8月7日乗車)】
北柏駅に18時39分着。ちょうど駅前のバスターミナルに関東鉄道バス戸頭団地経由パークシティ守谷行きが入ってきたので乗車します。18時40分に発車しましたが本来は22分発なので18分遅れです。今回は北柏駅入口バス停から乗車の2名を含み11名乗車していますが、柏市内で1名下車。戸頭団地西周辺のこの系統のみの区間では3名下車でした。終点パークシティ守谷には26分で到着。帰りは同バス停19時30発の阪東自動車担当便に乗車しますが、なかなか来ません。19時45分頃に北柏からの戸頭団地西経由便と向山経由便が続いて到着。戸頭団地西経由便の折り返しが19時30発になるのでした。結局19時47分に発車します。行きにパークシティ守谷入口バス停付近の関東鉄道常総線踏切手前で大渋滞しているところを見かけましたが、その影響でしょうか?パークシティ守谷方面から戸頭団地西に向かう場合、その踏切で左折するのですが、例の渋滞は左折車線側で発生していたからです。前回、向山経由便では遅延が無かったので、戸頭団地西経由便はダイヤ設定に無理があるのかもしれません。
尚、柏市のTX関連のバス再編計画図(最終検討案)では同線の戸頭団地西経由便が地図上から姿を消していたので、この系統のみ廃止される、と思っていたのですが向山経由便とともに存続します。
※平成17年8月18日掲載(本文、乗車記、写真)
※平成17年9月01日更新(共通回数券)
※関東鉄道バス・阪東自動車の北柏駅〜パークシティ守谷間の路線名ですが、
阪東自動車公式ホームページでは向山経由・戸頭団地西経由をあわせて
・守谷線(【定期券・回数券について】)
・北柏守谷線(時刻表)
という2種類の表記が使われています。
後述の共通回数券では
・北柏駅〜パークシティ守谷線
・北柏駅〜戸頭団地西〜パークシティ守谷線
という表記が使用されています。
【共通回数券】
320円券のセット(ピンク関東鉄道地紋)と430円券のセット(黄色関東鉄道地紋)が各3000円であります。地紋は関東鉄道ですが両社名が入っています。
=============================
【守谷線向山経由乗車記(平成17年7月24日)】
北柏駅ですが、常磐線は各駅停車しか停まりません。同線各駅停車は北千住から東京メトロ千代田線に乗り入れる変則的な運行形態なので、時間と運賃を気にする方にとっては都心へのアクセスが凄く不便な気がします。それでも、北柏駅バス停(南口のバスロータリーで守谷線の起点)には10名ほどが並んでおり、更に、次の北柏駅入口バス停(こちらは北口の前にある)からも10名ほど乗車してきます。
しかし、乗客の半数以上が千葉県内で降りてしまいます。残る8名の乗客を乗せ古谷バス停を出ると新大利根橋(有料橋)経由で利根川を渡ります。
橋を渡り終えて茨城県に入り、料金所を出てすぐに戸頭南バス停があり、ここで4名下車。守谷線はここから向山経由と戸頭団地経由に分かれますが、今回は行きも帰りも向山経由便に乗車しました。戸頭南バス停を出てしばらくすると関東鉄道常総線の踏切をわたります。踏切の数百メートルくらい先に常総線南守谷駅が見えますが付近にバス停が無く乗換は考慮されていません。守谷線は常磐線への接続を主目的としているからでしょう。その様な路線だけに対都心部のアクセスルートとしてTXの並行路線とみなされ廃止計画が打ち出されたのだと思います。
さて、パークシティ守谷入口バス停から停留所間隔が短くなり大型民間分譲地のパークシティ守谷地区の各バス停にこまめに停車します。終点パークシティ守谷には北柏駅から30分で到着。同バス停には、未だに『東武バス』とあります。バス停周辺はきれいに住宅が並んでいます。恐らく今から20年くらい前には何もなかったのでは?
同バス停に着く直前(500mくらい手前)にファミリーマートがあったのを思い出し、そこまで戻りトイレ休憩。そこで守谷線専用の共通回数券(先述)を委託販売しています。バスの車内でも売っているはずです。
帰りのバスは関東鉄道バス。北柏駅行きのバスも15名くらい乗客がいましたし、その折り返しのパークシティ守谷行きバスを待っていた客は北柏駅バス停だけで15名いました。
【守谷線戸頭団地西経由乗車記(平成17年8月7日乗車)】
北柏駅に18時39分着。ちょうど駅前のバスターミナルに関東鉄道バス戸頭団地経由パークシティ守谷行きが入ってきたので乗車します。18時40分に発車しましたが本来は22分発なので18分遅れです。今回は北柏駅入口バス停から乗車の2名を含み11名乗車していますが、柏市内で1名下車。戸頭団地西周辺のこの系統のみの区間では3名下車でした。終点パークシティ守谷には26分で到着。帰りは同バス停19時30発の阪東自動車担当便に乗車しますが、なかなか来ません。19時45分頃に北柏からの戸頭団地西経由便と向山経由便が続いて到着。戸頭団地西経由便の折り返しが19時30発になるのでした。結局19時47分に発車します。行きにパークシティ守谷入口バス停付近の関東鉄道常総線踏切手前で大渋滞しているところを見かけましたが、その影響でしょうか?パークシティ守谷方面から戸頭団地西に向かう場合、その踏切で左折するのですが、例の渋滞は左折車線側で発生していたからです。前回、向山経由便では遅延が無かったので、戸頭団地西経由便はダイヤ設定に無理があるのかもしれません。
尚、柏市のTX関連のバス再編計画図(最終検討案)では同線の戸頭団地西経由便が地図上から姿を消していたので、この系統のみ廃止される、と思っていたのですが向山経由便とともに存続します。
※平成17年8月18日掲載(本文、乗車記、写真)
※平成17年9月01日更新(共通回数券)
madoguchi13ban at 20:53|Permalink│Comments(1)│
2005年08月24日
TXとバス路線再編(はじめに)
TX(つくばエクスプレス)が開業しました。
『TXとバス路線再編』シリーズとして東京・埼玉・千葉・茨城の各地で主に廃止・短縮されたバス路線を紹介します。
(※千葉県編も近々、掲載します)
首都圏における鉄道路線の新設も多くありましたが、TXは路線の延長が長い分だけ、その沿線に鉄道・バスともに多くの交通事業者が路線を持っているのが特徴です。
鉄道新線開通によって、その地域の既存のバス路線では路線の延長又は縮小・ルート変更・廃止のいずれかが行われる事が多いですが、首都圏では主に地下鉄の開業が多かったので主に都営バスの再編が中心でした。都内の地下鉄の場合は営団地下鉄(現東京メトロ)という都の関係する特殊法人か東京都自身の運営ですが、それ以外の新規開業の鉄道事業者(首都圏では主に第3セクター)と既存のバス事業者(主に民間=第2セクター)の間では調整が難しいようです。埼玉高速鉄道開業の際、大きく影響を受けると予想し国際興業バスが多くの路線を整理した後に需要がある事が分かり路線を復活させた例もあります。
TX開業によるバス路線の改廃は、千葉県内においては陸運局や沿線自治体で協議が行われた結果、TXの新駅を中心とした路線の再編が行われ、常磐線方面へのバス路線では柏周辺の廃止情報が最初に得られました。
その後も推測で都内や埼玉・茨城県内の路線バスに乗車しましたが、その際に得た情報やインターネットで他の地域の再編情報が得られました。
TX開業直前であるにも関わらず開業1ヶ月をきってようやくその内容が判明したのも、最近では無かった長距離の対都心型鉄道新線で変化が予想しづらかった事(あるいは未だに予想できていない事)が原因ではないでしょうか。
しかし、TX開業により公共交通機関の活性化は充分期待できます。TXが意外と安い運賃で、しかも高速運転を行うので、並行するJR常磐線では特別快速を設定し、高速バスを運行する関東鉄道バス・JRバス関東は常磐高速バスつくばルートと筑波山ルートの一部区間で運賃値下げを実施します。
高知県の土佐くろしお鉄道ごめん・なはり線開業時に並行する土佐電気鉄道バス安芸線では運賃値下げを実施し、利用者のごめん・なはり線転移をある程度阻止しました。その意外な結果として、ごめん・なはり線開業前に安芸線が地域で唯一の公共交通だった時と比較して、ごめん・なはり線+安芸線の利用者がそれを大きく上回り、ごめん・なはり線と安芸線共に赤字であるもののマイカーから公共交通に切り替えたとみられています。今回のTXや常磐線・常磐高速バスの関係も高知の例と似たものになるでしょう。路線の赤字やつくば周辺の道路渋滞の問題等が出てくると思いますが、まずはバスでの移動がスムーズになるよう優先信号・レーンの設置(できれば名古屋の基幹バスのようなもの)してから鉄道との連携を考えた方が公共交通機関全体にプラスと思います。周辺自治体の動きにこれからも注目です。
『TXとバス路線再編』シリーズとして東京・埼玉・千葉・茨城の各地で主に廃止・短縮されたバス路線を紹介します。
(※千葉県編も近々、掲載します)
首都圏における鉄道路線の新設も多くありましたが、TXは路線の延長が長い分だけ、その沿線に鉄道・バスともに多くの交通事業者が路線を持っているのが特徴です。
鉄道新線開通によって、その地域の既存のバス路線では路線の延長又は縮小・ルート変更・廃止のいずれかが行われる事が多いですが、首都圏では主に地下鉄の開業が多かったので主に都営バスの再編が中心でした。都内の地下鉄の場合は営団地下鉄(現東京メトロ)という都の関係する特殊法人か東京都自身の運営ですが、それ以外の新規開業の鉄道事業者(首都圏では主に第3セクター)と既存のバス事業者(主に民間=第2セクター)の間では調整が難しいようです。埼玉高速鉄道開業の際、大きく影響を受けると予想し国際興業バスが多くの路線を整理した後に需要がある事が分かり路線を復活させた例もあります。
TX開業によるバス路線の改廃は、千葉県内においては陸運局や沿線自治体で協議が行われた結果、TXの新駅を中心とした路線の再編が行われ、常磐線方面へのバス路線では柏周辺の廃止情報が最初に得られました。
その後も推測で都内や埼玉・茨城県内の路線バスに乗車しましたが、その際に得た情報やインターネットで他の地域の再編情報が得られました。
TX開業直前であるにも関わらず開業1ヶ月をきってようやくその内容が判明したのも、最近では無かった長距離の対都心型鉄道新線で変化が予想しづらかった事(あるいは未だに予想できていない事)が原因ではないでしょうか。
しかし、TX開業により公共交通機関の活性化は充分期待できます。TXが意外と安い運賃で、しかも高速運転を行うので、並行するJR常磐線では特別快速を設定し、高速バスを運行する関東鉄道バス・JRバス関東は常磐高速バスつくばルートと筑波山ルートの一部区間で運賃値下げを実施します。
高知県の土佐くろしお鉄道ごめん・なはり線開業時に並行する土佐電気鉄道バス安芸線では運賃値下げを実施し、利用者のごめん・なはり線転移をある程度阻止しました。その意外な結果として、ごめん・なはり線開業前に安芸線が地域で唯一の公共交通だった時と比較して、ごめん・なはり線+安芸線の利用者がそれを大きく上回り、ごめん・なはり線と安芸線共に赤字であるもののマイカーから公共交通に切り替えたとみられています。今回のTXや常磐線・常磐高速バスの関係も高知の例と似たものになるでしょう。路線の赤字やつくば周辺の道路渋滞の問題等が出てくると思いますが、まずはバスでの移動がスムーズになるよう優先信号・レーンの設置(できれば名古屋の基幹バスのようなもの)してから鉄道との連携を考えた方が公共交通機関全体にプラスと思います。周辺自治体の動きにこれからも注目です。