鉄道(2ｾｸ→譲渡転換国･1ｾｸ･3ｾｸ等)

2021年10月07日

新宮鉄道

　現在のJR西日本紀勢本線紀伊勝浦(開業当時は勝浦)～三輪崎間は、1912年(大正元年)12月4日に私鉄の新宮鉄道によって開業。翌年に三輪崎～熊野地～新宮間が延伸開業しました。後にこれらの区間が国有化され、紀勢中線となりました。なお、国有化後に三輪崎～新宮間がルート変更になり、三輪崎～熊野地間は廃止。熊野地～新宮間は貨物支線となって、国鉄時代まで残っていました。

【新宮市観光協会が発売している新宮鐡道復刻商品各種】
　新宮市観光協会オンラインショップでは2012年(平成24年)の｢新宮鐵道｣開業100周年記念行事の際に発売したと思われる商品を発売しています。なお、West Express銀河･紀南コース(京都～新大阪～新宮間)の運行にあわせて、同列車のグッズも取り扱っています(2021年(令和3年)9月時点)。当ブログには復刻版乗車券と絵葉書を掲載致します。

《復刻版新宮鐡道乗車券 3枚セット(台紙赤)》

　赤い台紙にA型硬券･片道乗車券3枚をセットにしたもので税込1,000円と少々お高めですが、裏面も再現しています。写真は台紙。

　3枚中、1枚は那智駅から那智観音下までのバス(現在の熊野御坊南海バス那智山線)への連絡乗車券です。

《復刻版新宮鐡道乗車券 3枚セット(台紙青)》

　青い台紙にA型硬券･往復乗車券3枚をセットにしたもので税込1,000円。こちらも1枚は那智駅から那智観音下までのバスへの連絡乗車券。また、行商の方専用の乗車券もあります。

《新宮鐡道開業100周年記念復刻絵葉書〈第Ⅰ集〉》

　写真の表紙と復刻絵葉書4枚のセットで税込500円。第Ⅰ集は勝浦～三輪崎間の写真を使用。

《新宮鐡道開業100周年記念復刻絵葉書〈第Ⅱ集〉》

　写真の表紙と復刻絵葉書4枚のセットで税込500円。第Ⅱ集は三輪崎～新宮間の写真を使用。

【関連記事】
《JR化後》
　JR西日本紀勢本線(新宮～分界点)

madoguchi13ban at 23:25｜Permalink│Comments(0)│

2014年03月01日

宮城中央交通宮城中央交通線

　栗原電鉄(後のくりはら田園鉄道)は、昭和40年代までバス事業(分離後、宮城交通に再編)も行い、宮城中央交通という社名でした。

【第2種手荷物切符】

　写真は宮城中央交通時代の第2種手荷物切符(写真左は表紙。左下は切符表面。右下は切符裏面)で、栗原電鉄からくりはら田園鉄道に社名･動力変更される際、若柳駅で行われたグッズ販売時に入手したものです。

　このイベントは確か若柳駅の倉庫前で行われており、廃札の販売も行っていましたが、倉庫内の書類も売っている、と聞き、中を覗いてみました。既に先客も何名かおり『歴史的価値のある書類』らしきものをたくさん選んでいるのを見て、自分も探してみたところ、状態は良くないのですがこの切符が出てきてすごく感動したのを覚えています。他に宮城中央交通以前の切符も探しましたが、これ以上見つけることは出来ませんでした。
　ところで、仙台駅近くの宮城交通高速バス総合案内所内に『栗原電鉄バス』と印刷された補充券が展示されていますが、これが宮城中央交通バス部門の乗車券なのか気になります。

※平成18年4月12日掲載(第2種手荷物切符表紙以外)
※平成26年3月01日更新(第2種手荷物切符表紙を追加)

【関連記事】
《社名変更後･鉄道廃線後の代替交通機関》
　栗原電鉄栗原電鉄線(第2セクター時代)
　栗原電鉄栗原電鉄線(第3セクター時代)
　くりはら田園鉄道くりはら田園鉄道線
　ミヤコーバスくりはら田園線

madoguchi13ban at 02:36｜Permalink│Comments(0)│

2012年11月30日

定山渓鉄道定山渓鉄道線

　札幌市周辺でバス事業と不動産事業を行う株式会社じょうてつの前身は定山渓鐵道株式会社で、白石～東札幌～豊平～平岸～真駒内～藤ノ沢～定山渓間で鉄道事業を営んでいました(白石～東札幌間は第二次世界大戦中に廃止)。路線の改良には地方鉄道補助による国から補助金の交付を受けていました。
　営業時には東札幌から国鉄千歳線苗穂駅までの電車直通運転(後に函館本線札幌駅までの気動車直通運転となる)や、国鉄からの貨物列車の直通運転が行われていました。
　昭和40年代には札幌市営地下鉄南北線の計画が具体化し、定山渓鐵道と札幌市で平岸～真駒内～藤ノ沢の鉄道用地の買収交渉を実施。昭和44年に廃止され同区間の用地は札幌市に譲渡されました。なお、南北線の真駒内～藤ノ沢間は未だに開業していません。
　廃線後の代替交通機関は札幌市営地下鉄南北線とじょうてつが運営する路線バス(定山渓線､豊平峡温泉線など)です(※下記リンク記事参照)。

【乗車券】
《団体員之証》

　発着駅名が補充式となっています。じょうてつと同じ東急グループである東急ハンズのイベントで入手。状態はあまり良くなかった(裏面の券番の剥がれ)のですが、同じグループのイベント会場に辿り着いたのは偶然にしては凄い運命だと思い購入してしまいました。

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【記念スタンプ】
《定山渓驛》

　定山渓駅の記念スタンプで戦前のものと思われます。

※平成21年12月20日掲載(記念スタンプ)
※平成24年11月30日更新(団体員之証)

【関連記事】
《関連路線》
　じょうてつ定山渓線､豊平峡温泉線
　札幌市交通局南北線

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2012年06月23日

近畿日本鉄道北勢線からありがとう

【北勢線思い出入場券セット(平成15年3月)】

　近鉄としての廃止記念商品。有人3駅の入場券セットです。

　表面の日付と裏面の有効期限に関する記載が印刷済。

【関連記事】
《関連路線》
　近畿日本鉄道北勢線

madoguchi13ban at 00:21｜Permalink│Comments(0)│

2012年06月22日

近畿日本鉄道北勢線

　近鉄北勢線はバス転換の予定から一転し、用地は自治体に、鉄道関連施設は三岐鉄道に譲渡されました。後に南海電気鉄道から和歌山電鐵に移管された貴志川線も同様の方式が採用されました。

【普通入場券(平成15年2月23日収集)】

　近鉄時代末期の有人3駅(西桑名、北大社、楚原)で収集しました。

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【写真(平成13年夏に撮影)】
《北大社駅》

　三岐鉄道移管後に六把野駅と統合して東員駅が開設されたことに伴い廃止され、信号場化されています。

《阿下喜駅》

　近鉄時代の駅舎。三岐鉄道移管後に新駅舎に変わりました。また、旅客用の線路が1線から2線化されていますが、近鉄時代には保線用車両の線路が敷設されていました。

※平成19年7月04日掲載(普通入場券)
※平成24年6月22日更新(写真)

【関連記事】
《近畿日本鉄道のメイン記事、北勢線廃止記念イベント》
　近畿日本鉄道大阪線
　近畿日本鉄道北勢線からありがとう

《三岐鉄道譲渡後》
　三岐鉄道北勢線

madoguchi13ban at 22:45｜Permalink│Comments(0)│

2012年02月09日

湊鉄道

【記念券】
《湊鉄道線勝田―那珂湊間開業八十八周年記念
　那珂湊―磯崎間運輸開始七十七周年記念乗車券(平成13年･茨城交通発行)》
　茨城交通時代に発行された湊線の記念乗車券です。記念乗車券の図柄には湊鉄道株式会社時代の沿線案内を使用していますが、それ以外にも湊鉄道株式会社時代の復刻資料が付属しています。

　この記念乗車券の封筒です。表面下部には鳥瞰図。裏面左側には昭和7年当時の社封筒図柄が印刷されています。

　記念乗車券本体です。表面上部には昭和7年の沿線案内。裏面上部には東京市内主要驛發車時刻表(昭和七年四月一日現行)が印刷されています。特急燕、櫻、富士の愛称も見られます。
　実際に使用可能な乗車券が2券片ありますが、その合計金額は88周年に因んで880円となっています。

　『磯崎駅入場券(復刻版)』です。実際に使用可能な乗車券と券番が揃えてありますが、券番のフォントが当時のものと同一かは分かりません。最近の復刻切符にみられる復刻版であることを示す文が一切入っていませんので裏面くらいには微妙な違いがあってもよさそうです。

　『昭和二年七月現行湊鐵道列車時刻表(復刻版)』です。これも復刻版を示す文が入っていません。

　セットの内容は以上です。中身が充実した記念乗車券でした。

　勝田～那珂湊間が開業してから今年で99周年。来年は100周年を迎えるので、ひたちなか海浜鉄道から湊鉄道株式会社時代や茨城交通時代に発行された資料の復刻版が発売されることを期待しています。

【関連記事】
《社名変更後、第三セクター化後》
　茨城交通湊線
　ひたちなか海浜鉄道湊線

madoguchi13ban at 23:30｜Permalink│Comments(0)│

2011年11月30日

王子電気軌道

　今年8月に開業100周年を迎えた都電荒川線は、王子電気軌道株式会社が運営していた路線を譲り受けたものです。

【荒川区立荒川ふるさと文化館企画展｢都電荒川線に乗って｣】
　平成23年11月3日～12月11日(毎週月曜日は休館)に開催されている企画展は王子電気軌道時代から現在に至るまでの荒川線の歴史に関する展示内容です。