2011年08月23日
おんたけ交通 滝越線
旧王滝森林鉄道代替路線のひとつとして、おんたけ交通滝越線(崩越〜王滝〜滝越)がありました。同線沿線の崩越や田島が旧王滝森林鉄道代替路線の主要路線だったおんたけ交通王滝・御岳田の原線(木曽福島駅前〜王滝〜田の原)の運行経路の対岸にあたり、それを補完する形になっていました。その後、滝越線の王滝〜滝越間は廃止。滝越線の崩越〜王滝間は木曽町幹線バス三岳・王滝線(本町〜木曽福島駅前〜下二子持〜崩越〜王滝)の一部。王滝・御岳田の原線は王滝村営バス田の原線(木曽福島駅前〜二子持〜王滝〜田の原)となりました。
【写真・乗車記(平成17年5月4日)】
本数の少ない王滝発滝越行の滝越線を王滝バス停で待っていると、しばらくして小さな建物(『おんたけ交通王滝営業所』という看板が掲示されている)から運転手さんが出てきて、目の前に停まっていたおんたけ交通塗装の『乗合タクシー』と書かれた車に乗り込み、自動ドアを開けました。これが滝越線の車両です。乗客は地元のおばあさん2名と私の計3名だけですが狭いです。座席は補助席1つを含めて乗客は最大9名分です。1往復して王滝に戻りました。(写真はおんたけ交通王滝営業所に停車中の滝越線車両)

滝越線の沿線風景ですが、王滝・御岳田の原線同様、王滝川沿いに走りますが、上流部は河原が広くバーベキューを楽しむ人、カヌーを楽しむ人もいました。途中で見える湖には水面から木が伸びているのが不思議に見えます。
運転手さんに「森林鉄道を見に来た」と話すと森林鉄道をはじめ、滝越線沿線についていろいろと案内して下さりました。お話によると昭和59年の長野西部地震で御嶽山が崩れ、その土砂が旅館を呑み込んで、村全体で多数の方が亡くなられたそうです。そして、土砂によってせき止められて自然湖(写真左)ができたのだそうです。写真右の御嶽山の雪がかぶっていない黒い部分が西部地震によって崩れ落ちた部分だそうです。

終点滝越に到着後、周辺の写真を撮ります。流石にゴールデンウィークなので『三河』『尾張小牧』といった他地域ナンバーの車を何台も見かけます。

(写真は4点とも滝越バス停とその周辺で撮影)
帰りの王滝行は乗客は私1人です。木曽福島以来煙草を吸っておらずヤニが恋しくなりました。車内に禁煙の文字が全く無いのですが、一応灰皿があるので「車内は喫煙可能でしょうか?」と尋ねると「全然構わないですよ、私自身吸いますからね(笑)」だそうで、車内で何本か吸わせていただきました。
森林鉄道フェスティバル見学後、再び王滝バス停に戻り、今度は滝越線の王滝から崩越を往復します。滝越までの時と同じ車両、運転手さんで、おばあさん1人と私の計2名の乗客です。フェスティバルで森林鉄道乗車体験を行っていた旧田島停車場を通ります。
おばあさんの話によると「今走っている道路の下に鉄道があったのよ」との事。このおばあさんだけでなく、田島でお会いした方も「人が少なくなった」と過疎について心配されておりましたが、今回の村のイベントで一時的でも人が増えて活気づいた様子を見ると、村の方々の森林鉄道復活に期待を掛けたくなるのは当然です。数分走り、民家が集まる開けたところが見えてくると、おばあさんが「ここが終点(崩越)よ。また、来てね」と言って降りて行かれました。
※平成17年5月04日掲載(本文、滝越に停車中の車両写真)
※平成23年8月23日更新(路線廃止とその代替路線に関する本文修正、写真追加)
【関連記事】
《その他のおんたけ交通各線》
おんたけ交通 王滝・御岳田の原線
おんたけ交通 チャオ御岳・濁河温泉線
《王滝森林鉄道関連》
王滝村 2005森林鉄道フェスティバル
【写真・乗車記(平成17年5月4日)】
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滝越線の沿線風景ですが、王滝・御岳田の原線同様、王滝川沿いに走りますが、上流部は河原が広くバーベキューを楽しむ人、カヌーを楽しむ人もいました。途中で見える湖には水面から木が伸びているのが不思議に見えます。運転手さんに「森林鉄道を見に来た」と話すと森林鉄道をはじめ、滝越線沿線についていろいろと案内して下さりました。お話によると昭和59年の長野西部地震で御嶽山が崩れ、その土砂が旅館を呑み込んで、村全体で多数の方が亡くなられたそうです。そして、土砂によってせき止められて自然湖(写真左)ができたのだそうです。写真右の御嶽山の雪がかぶっていない黒い部分が西部地震によって崩れ落ちた部分だそうです。


(写真は4点とも滝越バス停とその周辺で撮影)帰りの王滝行は乗客は私1人です。木曽福島以来煙草を吸っておらずヤニが恋しくなりました。車内に禁煙の文字が全く無いのですが、一応灰皿があるので「車内は喫煙可能でしょうか?」と尋ねると「全然構わないですよ、私自身吸いますからね(笑)」だそうで、車内で何本か吸わせていただきました。
森林鉄道フェスティバル見学後、再び王滝バス停に戻り、今度は滝越線の王滝から崩越を往復します。滝越までの時と同じ車両、運転手さんで、おばあさん1人と私の計2名の乗客です。フェスティバルで森林鉄道乗車体験を行っていた旧田島停車場を通ります。
おばあさんの話によると「今走っている道路の下に鉄道があったのよ」との事。このおばあさんだけでなく、田島でお会いした方も「人が少なくなった」と過疎について心配されておりましたが、今回の村のイベントで一時的でも人が増えて活気づいた様子を見ると、村の方々の森林鉄道復活に期待を掛けたくなるのは当然です。数分走り、民家が集まる開けたところが見えてくると、おばあさんが「ここが終点(崩越)よ。また、来てね」と言って降りて行かれました。
※平成17年5月04日掲載(本文、滝越に停車中の車両写真)
※平成23年8月23日更新(路線廃止とその代替路線に関する本文修正、写真追加)
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おんたけ交通 チャオ御岳・濁河温泉線
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この記事へのコメント
1. Posted by 名シン165系 2011年08月23日 16:17
いろんな方々と触れ合い、とても良い旅になりましたね。
最近は、見知らぬ人を警戒しないといけない御時世なので、旅先でのちょっとした触れ合いがあると
うれしくなります。
最近は、見知らぬ人を警戒しないといけない御時世なので、旅先でのちょっとした触れ合いがあると
うれしくなります。
