富山県営渡船 越の潟航路しずてつジャストライン 三保山の手線

2005年07月11日

静岡県総合管理公社 TSL希望

【乗船券】
《2005年7月10日乗船分》
TSL乗船券1TSL乗船券2 TSLの乗船券ですが清水・下田共に各券種が機械発券のみです。始めは文庫本ほどのサイズで渡されますが、乗船時に上半分を切り取られます。
 尚、裏面にはTSLの写真と注意書きがあり、防災船としての出動時に最寄りの港で下船していただく場合があるそうです。

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【記念テレホンカード】
《2005年7月10日収集》
TSLテレカ1TSLテレカ2






TSLテレカ3 静岡県総合管理公社が運営するTSL希望の船内売店ではテレホンカードが3種類あります。50度数で各1000円ですが、乗船券が機械発券で趣味購入の対象外となる方が多いと思うので、こちらを記念にどうぞ。


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【記念スタンプ(TSL船内)】
《2005年7月10日収集》
TSLスタンプ1TSLスタンプ2 それよりもタダが良いと思われる方には下の写真にある記念スタンプは如何でしょうか?船内売店に2種類備えられています。






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【TSL船内の割引券】
《2005年7月10日収集》
TSL割引1TSL割引2 他にもタダでもらえるものとして船内の割引券があります。
 『特別乗船割引券』はTSL自体の運賃が2割引になるもので、下田港(道の駅1階にある)の観光案内所に置いてありました。乗船券売り場の近くに置いておくなら初めから割り引いてくれても良い気がします(あるいは、このような券を作らない)が、清水港周辺では見かけなかったです。もっとも、行きにTSLを利用した人は帰りが半額になる制度等、多種の割引があるので、TSLのPRに県や公社が必死なのでしょう。
 『TSL乗船特別割引券』で、船内の観光パンフレット置き場にあります。これはTSL自体の割引ではなく、TSL乗客を対象にした下田の観光施設の割引券です。
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【旅行記】
《平成17年7月10日 清水港→下田港間を乗船》
TSL希望の役割は防災船&カーフェリー 今回紹介するTSL希望は『災害発生で通行不能になった鉄道や道路の代替交通機関』として使用できる船です。
 TSL(テクノスーパーライナー)は国や造船業界によって研究開発が進められてきた高速かつ大量輸送可能な船の事です。開発段階で使用された実験船飛翔号を静岡県が防災船として購入し希望号と名付けましたが幅広く使用できるようにカーフェリーとしての設備も整えています。
 TSL希望の用途(静岡県総合管理公社ホームページの内容を要約)は
・発災時は防災船として人や物資の輸送
・平常時は各種防災訓練
・その他の活動として県民や青少年を対象とした体験乗船
       〃     カーフェリー

となっています。
TSL清水港TSL清水港マリンターミナル さて、カーフェリーとしては毎年4〜11月の土休日を中心に財団法人静岡県総合管理公社が清水港〜下田港間を運航しています。既存の交通機関とルートの重複を避けているような設定ですが、今までに熱海港〜下田港間での試験運航もありました。災害発生場所は当然、静岡県内各所を想定しているでしょうが、TSL希望の接岸可能港(御前崎・大井川・焼津漁・清水・田子の浦・沼津・松崎・下田・熱海の各港)を見る限りでは、鉄道ならばJR伊東線+伊豆急行とJR東海道本線の不通を考えていると思われます。
TSL清水港出港TSL船内







TSL船内2TSL船内3 さて、清水港から乗船しますが朝9時の出航はとても首都圏や中京圏から観光客を呼び込むのに早すぎる時間帯です。JR清水駅から清水港までは国鉄清水港線代替バスであるしずてつジャストライン三保山の手線に乗り、波止場バス停で下車します。TSL乗り場は清水港マリンターミナル1階にあります。
 船内には自家用車と同じ入り口から入ります。薄暗い駐車スペースの隅に小さな入口があり、その中の階段を上がると客室になります。
 はじめは清水港内を時速18キロ程度で進んでいきますが徐々に速度を上げあっという間に時速70キロになります。昨日までの悪天候の影響でしょう。波が高く船体が上下左右に揺れます。その為、船酔いしている方が2名ほどおりました。私も気分が悪くなり3名分の座席に横になっていました。因みに同船客室定員が260名のところに乗客23名(私の見た限り。自分も含めた人数)、車は5台は載っていました。
TSL車窓 航行中は高速の為、デッキに出られません。客室は高いものの、高い波にぶつかり、かつ高速で進む為、窓のところまで海水がかかってきます。景色は良いのですが先述の理由で寝ているうちに下田港付近まで来ました。再び時速18キロまで速度を落としますが、この時初めてデッキに出ることができます。下田港は伊豆急マリンの黒船型観光船乗り場の隣に接岸。切符売り場も同社と同じところにありますが、その隣にTSLの待合所がありました。
TSL下田港入港TSL下田港入港2







TSL下田港TSL下田港2 ところで、この船も実験船として誕生してから11年経過していますが、あと何年位使えるのでしょうか?船体にアルミを使用しているようで、経年劣化は少ないのかもしれません。又、フェリーとしての使用日数も土日等に限定して大事に使っているようですが、これから10年とか経過し、代替船が必要な時期が来たらどうするのか気になります。
 まず、この船自体が実験船の払い下げで特別な価格で購入できているのですが、再び同様の船が破格で購入できるとは限りません。その時、TSLのような船を新製する資金が静岡県にあるのかという疑問。
 又、静岡県が今後起こりうる災害に東海地震や東南海地震も想定していると思いますが、その時(何も起こらなければ一番良いのですが仮に起こってしまったとして)までに最良のコンディションでこの船が動けるかという疑問です。
 実際に阪神大震災で鉄道が寸断された時に、旅客用としてバスだけでなく飛行機や船が臨時便増発や臨時航路設定し活躍しました。今回訪問した伊豆半島周辺においては災害時に飛行機での代替輸送は考えられず、仮に静岡空港ができてもその恩恵は受けにくいでしょう。ですから、船での対応は必要といえます。伊豆半島周辺の航路はTSLだけでなく民間航路もありますが、半島の先に行くほど高速船の重要度は高いので、フェリーとしての使用も良いのですが、防災船に限定し長期間使用していくという選択肢もあると思います。

madoguchi13ban at 00:00│Comments(0) 船舶(1セク・商船) | 交通系以外プリペイドカード

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