2023年06月18日
大井川鐵道 ゆるキャン△×大井川鐵道 大井川流域誘客･周遊促進キャンペーン
大井川鐵道は、静岡県の『交通事業者による誘客･周遊促進事業費補助金』の採択事業として『ゆるキャン△』とコラボレーションした大井川流域誘客･周遊促進キャンペーンを2022(令和4)年2月26日から3月27日まで実施しました。同事業は静岡県内において交通事業者が市町や地域観光関係団体等と連携する取組を支援することで、観光客の誘致･周遊促進を図ることを目的としており、対象事業者は鉄道事業法による鉄道事業者、道路交通法による運送事業者(一般乗合旅客自動車運送事業者等･一部除く)、海上運送法による一般旅客定期航路事業者(一部除く)、航空法による国内定期航空運送事業者(富士山静岡空港の就航事業者に限る)。対象エリアは2市町以上。連携先は市町や観光協会やホテル旅館組合等の地域観光関係団体等となっています。
大井川鐵道における同事業の内容は➀ゆるキャン△ 大井川本線フリーきっぷ(2日間)の発売、�▲�リジナルブロマイドプレゼントでした。➀については大人が3,600枚限定で通常3,500円のところ、キャンペーン価格で2,000円。小人が100枚限定で通常1,750円のところ、キャンペーン価格で1,000円と、かなりお安くなっていました。小人の発行枚数が少な過ぎますが、原作のファン層の年齢などを考慮しての発売部数設定なのでしょう。�△砲弔い討和膂羸酲楡�金谷-千頭または新金谷-千頭の普通乗車券、大井川本線金谷-千頭または新金谷-千頭区間を含む通常フリーきっぷ(ゆるキャン△ 大井川本線フリーきっぷを除く)を新金谷駅前プラザロコ売店または千頭駅売店で提示。または、新金谷駅前プラザロコ売店または千頭駅売店にて税込1,500円以上の買い物をすることで貰えました。
2020年度も同事業により『大井川流域･奥大井周遊キャンペーン』として『大井川周遊きっぷ』を枚数限定で『大井川流域･奥大井周遊きっぷ』として通常料金の半額で発売するキャンペーンを実施していました(2021年度と異なり、大雨被害から復旧した直後の秋季に実施)。
同キャンペーンにあわせて全ての大井川本線普通電車へのゆるキャン△デザインのヘッドマーク掲出･中吊りポスター掲示(ゆるキャン△オリジナル原画を用いた特別列車)や駅構内･プラザロコへの等身大パネル等設置、大井川鐵道限定ゆるキャン△オリジナルグッズや駅弁『ゆるキャン△トマすき弁当』の発売といったコラボ企画も実施しており、ゆるキャン△に関連したイベント全体の規模は大きなものでした。ただ、2021年度の大井川鐵道キャンペーン部分については期間を冬季の閑散期に合わせて設定したと思われますが、事業を年度内に完結させるためか、春休み期間の途中という中途半端な時期にたった1ヶ月で終了してしまいました。
本事業の連携先である島田市観光協会と川根本町観光協会では2021年春頃にゆるキャン△大井川マップの配布を開始しており、大井川鐵道より先行してゆるキャン△とのタイアップを始めています(その後、同年秋には連携先、大井川鐡道それぞれがグッズ販売を開始)が、原作で取り上げているスポットがかなり広範囲であり、観光協会側のタイアップイベントを行っている観光地(例えば川根本町の吊橋カード配布)も含めた完全な聖地巡礼を目指すのであればとても日帰りで訪問することは厳しく、宿泊しなければなりません。ただでさえ新型コロナウイルスの影響により旅行するタイミングを見計らうことが難しい状況下で、宿泊を含めた旅行計画を立てるとなると、キャンペーン実施期間が1ヶ月だけだと意外と予定が上手くはまらない事の方が多いので、旅行自体を諦める、または、日帰りで廻れるだけの小旅行に留められてしまう可能性がありました。しかし、キャンペーン終了後もその他の大井川鐵道のコラボ企画については2022(令和4)年4月24日まで延長されました。
報道(2022年3月16日･静岡放送)で見る限り集客は成功しているようで、実際にキャンペーン開始直接の2022年2月27日に現地で見たところ、ゆるキャン△目的と思われる方が多数いました。更にキャンペーン終了後で大井川鐵道コラボ企画延長期間である2022年4月21日(平日)に再訪問したところ、全体的な観光客数は少ないものの、千頭駅やその周辺の原作で取り上げられた飲食店はゆるキャン△目的の方が目立ちました。静岡県の補助事業に話題の漫画を選んだことで、きかんしゃトーマス以外の新たな客層を取り込むことができたのではないかと思います。
ただ、凄く気になった点は情報の発信方法です。大井川鐵道コラボ企画延長発表は多くの人が見るホームページからではなく、Twitter上で同キャンペーン終了2日前の3月25日に行われました。出来れば春休み開始前の早い段階で告知すれば良かったと思います。また、本事業の連携先が行っているゆるキャン△コラボ商品やイベントの発売情報･実施状況が各観光協会ホームページのメインから見つけにくく、現在でも在庫があるのか、実施中なのかが分かり辛く、分散した情報をかき集めるのに一苦労しました。ゆるキャン△の大井川流域情報を一括して掲載したサイトがあれば便利だと思いました。一度きりではなく、井川線でのヘッドマーク付き列車の運行や静岡市を含んだ大井川鐵道全線に及ぶ第二弾以降のイベント開催を期待します。
【乗車券】
《営業部発行 ゆるキャン△ 大井川本線フリーきっぷ(2日間)(大人用)》
2022(令和4)年2月26･27日の各日10:00〜15:00にプラザロコ内特設販売スペースにて先行発売。同28日より金谷駅、新金谷駅、新金谷駅前プラザロコ、千頭駅にて発売開始。小児用は先行発売初日で完売したようです。原作者･あfろ先生による描き下ろしイラストデザイン。右の乗車券部分は通常のフリー乗車券類と同じくらいの超特大サイズです。キャンペーン終了直前の3月25日には千頭駅、同26日にはプラザロコで完売。そして、最終日には金谷駅、新金谷駅分も完売したようです。
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
【大井川鐵道が発売しているゆるキャン△コラボ商品】
2021年秋に『ゆるキャン△原作クリアファイル』を発売していますが、2022年の大井川流域誘客･周遊促進キャンペーンにあわせたコラボ企画時には主にあfろ先生の描き下ろしイラストを使用した商品が多数投入されました。
写真は2022(令和4)年4月21日に千頭駅舎内に掲出されていたゆるキャン△コラボ商品紹介のポスターです。既に一部商品が完売していました。
《新金谷･千頭駅弁 東海軒 トマトすき焼き風弁当(2022年2月26日〜4月24日発売)》
ゆるキャン△で登場したキャンプ料理･トマトすき焼きをモチーフにした駅弁で1個･税込1,120円。大井川鐡道公式では上記の商品名ですが掛紙には『ゆるキャン△トマすき弁当』と記載。掛紙は2種類あり、主要人物5人バージョンと犬山あおいバージョンの2種類ありました。発売箇所は新金谷駅前プラザロコ売店と千頭駅売店です。平日は発売個数が非常に少なく各所5個ずつとの事でした。2022年4月21日の千頭駅売店発売分は発売開始20分後に残り1個となっていました。
主要人物5人バージョンの掛紙です。
犬山あおいバージョンの掛紙です。
東海軒としては珍しい洋風駅弁です。原作に登場したトマトすき焼きでは、トマトまで煮込むのに対して、この駅弁では生のトマトがバジルと一緒に添えられています。
バジルと一緒に食べると美味しいのですが、生トマトの青臭さが気になりました。他に原作の料理と異なる点はご飯(白飯)が一緒になっている事です。口に運んだ時にトマトで塩味が薄れます。製造工程で非常に手間が掛かる点と、弁当としてのきれいな見た目を重視した結果の商品構成と思われますが、値段が高くても良いので原作同様、すき焼きと一緒にトマトを煮込む、すき焼き自体をもう少し濃いめの味付けにする、ご飯自体をトマトすき焼きの煮汁の様な味付けにする(山形駅弁『いも煮弁当』の様なイメージ。当ブログ『山形新幹線』記事参照)または駅弁では難しい煮汁をジュレで再現する(姫路駅弁『姫路おでん風弁当』のあんの様なイメージ。当ブログ『JR西日本 山陽本線』記事参照)といった手間のかけ方で青臭さを低減して欲しいと思いました。
《大井川鐵道限定B2タペストリー》
税込3,850円。大人気商品のようですが、かなりの大きさです。私は買いませんでしたが、千頭駅近くのゆるキャン△聖地でもある『cafeうえまる』に展示されていた本商品を記念撮影しました。
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
【大井川鐵道以外が発売元･発行元のゆるキャン△商品･印刷物等】
《KAWANEホールディングス ちゃばこ･ゆるキャン△コラボシリーズ》
タバコ型ケースに粉末茶スティックが入っている『ちゃばこ(Chabacco)』。販売者は株式会社KAWANEホールディングス。1個税込600円で、ゆるキャン△とコラボレーションした商品は4種類あり、2021年(令和3年)11月12日から各種1,000個･限定発売されていました。翌年に大井川鐵道がキャンペーンを開始した時点で既に塩郷バージョンと千頭駅バージョンは売り切れており、門出バージョン(地蔵峠)と寸又峡温泉バージョンの両方を門出駅(KADODE OOIGAWA)、塩郷駅(塩郷の吊り橋へ行く途中)のChabacco専用自販機で発売していました。売上の一部は大井川鐵道のSL維持費に使用されます。
〔➀門出バージョン(地蔵峠)〕
〔�だＫ�峡温泉バージョン〕
《島田市観光協会 ゆるキャン△オリジナルサイダー》
ゆるキャン△デザインの瓶入りサイダーで販売者は島田市観光協会。製造は榛原郡吉田町の木村飲料株式会社。1本税込280円で、デザインは2種類あります。2021年(令和3年)11月頃から本数限定発売のようです。新金谷駅プラザロコ、門出駅(KADODE OOIGAWA)などで発売されています。
〔長島ダムバージョン〕
〔塩郷のつり橋バージョン〕
《KADODE OOIGAWA･おおいなび ゆるキャン△モデル地大井川流域来訪記念スタンプ台紙》
門出駅(KADODE OOIGAWA･おおいなび)にて発売されているA4サイズの記念スタンプ台紙で税込300円。同所に設置された記念スタンプのデザインは志摩リン。台紙のデザインは各務原なでしこです。
《大井川流域観光事業実行委員会 ゆるキャン△大井川MAP》
島田市、川根本町で構成される大井川流域観光事業実行委員会が発行。大井川鐵道、富士山静岡空港が協力。大井川本線、井川線沿線の原作に登場した名所、名物等を掲載しています。新金谷駅プラザロコ、門出駅(KADODE OOIGAWA･おおいなび)にて配布。なお、2021年5月発行後、2022年1月に改訂版が発行され、石炭あられに関して追加されています。
《川根本町観光協会 吊橋カード「ゆるキャン△バージョン」(令和4年2月26日〜11月配布)》
千頭駅前にある川根本町観光協会では町内12箇所の吊り橋を撮影した写真を観光協会にて提示すると、撮影した橋の吊橋カードをプレゼントしています。期間限定でゆるキャン△デザインの吊橋カードも登場しました。写真左は表面。写真右は裏面です。
＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝
【写真(特記以外は2022(令和4)年4月21日撮影】
《プラザロコ(新金谷駅)》
2022(令和4)年2月27日撮影。
写真左、左下、右下は2023(令和5)年1月28日撮影。次期キャンペーン開催時の撮影です。新グッズも発売されていますが、そのコーナーには前キャンペーンのヘッドマークを展示していました。
《KADODE OOIGAWA･おおいなび(門出駅)》
2022(令和4)年2月27日撮影。
《南海21000系》
下泉駅にて撮影の21000系･普通列車金谷行。千頭寄りのヘッドマークデザインは志摩リン。先頭車(金谷寄り)のヘッドマークデザインは犬山あおい(この2点は2022(令和4)年2月27日撮影)。
千頭駅にて撮影。
車内へのポスター掲示は千頭駅寄りの車両のみ実施。
《近鉄16000系》
千頭駅にて撮影の16000系･普通列車金谷行。金谷寄りのヘッドマークデザインは各務原なでしこ。
千頭寄りのヘッドマークデザインは斉藤恵那。
この車両も車内へのポスター掲示は千頭駅寄りの車両のみ。
川根温泉笹間渡駅にて撮影の16000系･普通列車金谷行。
《千頭駅》
売店のゆるキャン△グッズ売り場上部の掲示物。
駅舎改札内の井川線乗り場側には多数のポスター類(主に車内に掲示されているポスターと同じもの)が掲出されていました。
アニメ版のポスターも掲出されていました。キャラクターデザインが原作とかなり違って見えます。
※2022年5月22日掲載(本文､大鐵商品､茶､サイダー､R4写真)
※2023年6月15日更新(スタンプ､吊橋カード､R5写真)
※2023年6月18日更新(大井川MAP)
【関連記事】
《大井川鐵道のメイン記事》
大井川鐵道 大井川本線
《ゆるキャン△関連》
大井川鐵道 ゆるキャン△×大井川鐵道 聖地巡礼きてみて周遊キャンペーン(大井川本線)
大井川鐵道 ゆるキャン△×大井川鐵道 聖地巡礼きてみて周遊キャンペーン(井川線)
道の駅 奥大井音戯の郷
《他社のゆるキャン△関連列車》
富士急行 ゆるキャン△コラボトレイン
大井川鐵道における同事業の内容は➀ゆるキャン△ 大井川本線フリーきっぷ(2日間)の発売、�▲�リジナルブロマイドプレゼントでした。➀については大人が3,600枚限定で通常3,500円のところ、キャンペーン価格で2,000円。小人が100枚限定で通常1,750円のところ、キャンペーン価格で1,000円と、かなりお安くなっていました。小人の発行枚数が少な過ぎますが、原作のファン層の年齢などを考慮しての発売部数設定なのでしょう。�△砲弔い討和膂羸酲楡�金谷-千頭または新金谷-千頭の普通乗車券、大井川本線金谷-千頭または新金谷-千頭区間を含む通常フリーきっぷ(ゆるキャン△ 大井川本線フリーきっぷを除く)を新金谷駅前プラザロコ売店または千頭駅売店で提示。または、新金谷駅前プラザロコ売店または千頭駅売店にて税込1,500円以上の買い物をすることで貰えました。
2020年度も同事業により『大井川流域･奥大井周遊キャンペーン』として『大井川周遊きっぷ』を枚数限定で『大井川流域･奥大井周遊きっぷ』として通常料金の半額で発売するキャンペーンを実施していました(2021年度と異なり、大雨被害から復旧した直後の秋季に実施)。
同キャンペーンにあわせて全ての大井川本線普通電車へのゆるキャン△デザインのヘッドマーク掲出･中吊りポスター掲示(ゆるキャン△オリジナル原画を用いた特別列車)や駅構内･プラザロコへの等身大パネル等設置、大井川鐵道限定ゆるキャン△オリジナルグッズや駅弁『ゆるキャン△トマすき弁当』の発売といったコラボ企画も実施しており、ゆるキャン△に関連したイベント全体の規模は大きなものでした。ただ、2021年度の大井川鐵道キャンペーン部分については期間を冬季の閑散期に合わせて設定したと思われますが、事業を年度内に完結させるためか、春休み期間の途中という中途半端な時期にたった1ヶ月で終了してしまいました。
本事業の連携先である島田市観光協会と川根本町観光協会では2021年春頃にゆるキャン△大井川マップの配布を開始しており、大井川鐵道より先行してゆるキャン△とのタイアップを始めています(その後、同年秋には連携先、大井川鐡道それぞれがグッズ販売を開始)が、原作で取り上げているスポットがかなり広範囲であり、観光協会側のタイアップイベントを行っている観光地(例えば川根本町の吊橋カード配布)も含めた完全な聖地巡礼を目指すのであればとても日帰りで訪問することは厳しく、宿泊しなければなりません。ただでさえ新型コロナウイルスの影響により旅行するタイミングを見計らうことが難しい状況下で、宿泊を含めた旅行計画を立てるとなると、キャンペーン実施期間が1ヶ月だけだと意外と予定が上手くはまらない事の方が多いので、旅行自体を諦める、または、日帰りで廻れるだけの小旅行に留められてしまう可能性がありました。しかし、キャンペーン終了後もその他の大井川鐵道のコラボ企画については2022(令和4)年4月24日まで延長されました。
報道(2022年3月16日･静岡放送)で見る限り集客は成功しているようで、実際にキャンペーン開始直接の2022年2月27日に現地で見たところ、ゆるキャン△目的と思われる方が多数いました。更にキャンペーン終了後で大井川鐵道コラボ企画延長期間である2022年4月21日(平日)に再訪問したところ、全体的な観光客数は少ないものの、千頭駅やその周辺の原作で取り上げられた飲食店はゆるキャン△目的の方が目立ちました。静岡県の補助事業に話題の漫画を選んだことで、きかんしゃトーマス以外の新たな客層を取り込むことができたのではないかと思います。
ただ、凄く気になった点は情報の発信方法です。大井川鐵道コラボ企画延長発表は多くの人が見るホームページからではなく、Twitter上で同キャンペーン終了2日前の3月25日に行われました。出来れば春休み開始前の早い段階で告知すれば良かったと思います。また、本事業の連携先が行っているゆるキャン△コラボ商品やイベントの発売情報･実施状況が各観光協会ホームページのメインから見つけにくく、現在でも在庫があるのか、実施中なのかが分かり辛く、分散した情報をかき集めるのに一苦労しました。ゆるキャン△の大井川流域情報を一括して掲載したサイトがあれば便利だと思いました。一度きりではなく、井川線でのヘッドマーク付き列車の運行や静岡市を含んだ大井川鐵道全線に及ぶ第二弾以降のイベント開催を期待します。
【乗車券】
《営業部発行 ゆるキャン△ 大井川本線フリーきっぷ(2日間)(大人用)》
2022(令和4)年2月26･27日の各日10:00〜15:00にプラザロコ内特設販売スペースにて先行発売。同28日より金谷駅、新金谷駅、新金谷駅前プラザロコ、千頭駅にて発売開始。小児用は先行発売初日で完売したようです。原作者･あfろ先生による描き下ろしイラストデザイン。右の乗車券部分は通常のフリー乗車券類と同じくらいの超特大サイズです。キャンペーン終了直前の3月25日には千頭駅、同26日にはプラザロコで完売。そして、最終日には金谷駅、新金谷駅分も完売したようです。――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
【大井川鐵道が発売しているゆるキャン△コラボ商品】
2021年秋に『ゆるキャン△原作クリアファイル』を発売していますが、2022年の大井川流域誘客･周遊促進キャンペーンにあわせたコラボ企画時には主にあfろ先生の描き下ろしイラストを使用した商品が多数投入されました。写真は2022(令和4)年4月21日に千頭駅舎内に掲出されていたゆるキャン△コラボ商品紹介のポスターです。既に一部商品が完売していました。
《新金谷･千頭駅弁 東海軒 トマトすき焼き風弁当(2022年2月26日〜4月24日発売)》
ゆるキャン△で登場したキャンプ料理･トマトすき焼きをモチーフにした駅弁で1個･税込1,120円。大井川鐡道公式では上記の商品名ですが掛紙には『ゆるキャン△トマすき弁当』と記載。掛紙は2種類あり、主要人物5人バージョンと犬山あおいバージョンの2種類ありました。発売箇所は新金谷駅前プラザロコ売店と千頭駅売店です。平日は発売個数が非常に少なく各所5個ずつとの事でした。2022年4月21日の千頭駅売店発売分は発売開始20分後に残り1個となっていました。
主要人物5人バージョンの掛紙です。
犬山あおいバージョンの掛紙です。
東海軒としては珍しい洋風駅弁です。原作に登場したトマトすき焼きでは、トマトまで煮込むのに対して、この駅弁では生のトマトがバジルと一緒に添えられています。バジルと一緒に食べると美味しいのですが、生トマトの青臭さが気になりました。他に原作の料理と異なる点はご飯(白飯)が一緒になっている事です。口に運んだ時にトマトで塩味が薄れます。製造工程で非常に手間が掛かる点と、弁当としてのきれいな見た目を重視した結果の商品構成と思われますが、値段が高くても良いので原作同様、すき焼きと一緒にトマトを煮込む、すき焼き自体をもう少し濃いめの味付けにする、ご飯自体をトマトすき焼きの煮汁の様な味付けにする(山形駅弁『いも煮弁当』の様なイメージ。当ブログ『山形新幹線』記事参照)または駅弁では難しい煮汁をジュレで再現する(姫路駅弁『姫路おでん風弁当』のあんの様なイメージ。当ブログ『JR西日本 山陽本線』記事参照)といった手間のかけ方で青臭さを低減して欲しいと思いました。
《大井川鐵道限定B2タペストリー》
税込3,850円。大人気商品のようですが、かなりの大きさです。私は買いませんでしたが、千頭駅近くのゆるキャン△聖地でもある『cafeうえまる』に展示されていた本商品を記念撮影しました。――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
【大井川鐵道以外が発売元･発行元のゆるキャン△商品･印刷物等】
《KAWANEホールディングス ちゃばこ･ゆるキャン△コラボシリーズ》
タバコ型ケースに粉末茶スティックが入っている『ちゃばこ(Chabacco)』。販売者は株式会社KAWANEホールディングス。1個税込600円で、ゆるキャン△とコラボレーションした商品は4種類あり、2021年(令和3年)11月12日から各種1,000個･限定発売されていました。翌年に大井川鐵道がキャンペーンを開始した時点で既に塩郷バージョンと千頭駅バージョンは売り切れており、門出バージョン(地蔵峠)と寸又峡温泉バージョンの両方を門出駅(KADODE OOIGAWA)、塩郷駅(塩郷の吊り橋へ行く途中)のChabacco専用自販機で発売していました。売上の一部は大井川鐵道のSL維持費に使用されます。
〔➀門出バージョン(地蔵峠)〕
〔�だＫ�峡温泉バージョン〕
《島田市観光協会 ゆるキャン△オリジナルサイダー》
ゆるキャン△デザインの瓶入りサイダーで販売者は島田市観光協会。製造は榛原郡吉田町の木村飲料株式会社。1本税込280円で、デザインは2種類あります。2021年(令和3年)11月頃から本数限定発売のようです。新金谷駅プラザロコ、門出駅(KADODE OOIGAWA)などで発売されています。
〔長島ダムバージョン〕
〔塩郷のつり橋バージョン〕
《KADODE OOIGAWA･おおいなび ゆるキャン△モデル地大井川流域来訪記念スタンプ台紙》
門出駅(KADODE OOIGAWA･おおいなび)にて発売されているA4サイズの記念スタンプ台紙で税込300円。同所に設置された記念スタンプのデザインは志摩リン。台紙のデザインは各務原なでしこです。《大井川流域観光事業実行委員会 ゆるキャン△大井川MAP》
島田市、川根本町で構成される大井川流域観光事業実行委員会が発行。大井川鐵道、富士山静岡空港が協力。大井川本線、井川線沿線の原作に登場した名所、名物等を掲載しています。新金谷駅プラザロコ、門出駅(KADODE OOIGAWA･おおいなび)にて配布。なお、2021年5月発行後、2022年1月に改訂版が発行され、石炭あられに関して追加されています。《川根本町観光協会 吊橋カード「ゆるキャン△バージョン」(令和4年2月26日〜11月配布)》
千頭駅前にある川根本町観光協会では町内12箇所の吊り橋を撮影した写真を観光協会にて提示すると、撮影した橋の吊橋カードをプレゼントしています。期間限定でゆるキャン△デザインの吊橋カードも登場しました。写真左は表面。写真右は裏面です。
＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝
【写真(特記以外は2022(令和4)年4月21日撮影】
《プラザロコ(新金谷駅)》
2022(令和4)年2月27日撮影。
写真左、左下、右下は2023(令和5)年1月28日撮影。次期キャンペーン開催時の撮影です。新グッズも発売されていますが、そのコーナーには前キャンペーンのヘッドマークを展示していました。
《KADODE OOIGAWA･おおいなび(門出駅)》
2022(令和4)年2月27日撮影。《南海21000系》
下泉駅にて撮影の21000系･普通列車金谷行。千頭寄りのヘッドマークデザインは志摩リン。先頭車(金谷寄り)のヘッドマークデザインは犬山あおい(この2点は2022(令和4)年2月27日撮影)。
千頭駅にて撮影。
車内へのポスター掲示は千頭駅寄りの車両のみ実施。
《近鉄16000系》
千頭駅にて撮影の16000系･普通列車金谷行。金谷寄りのヘッドマークデザインは各務原なでしこ。
千頭寄りのヘッドマークデザインは斉藤恵那。
この車両も車内へのポスター掲示は千頭駅寄りの車両のみ。
川根温泉笹間渡駅にて撮影の16000系･普通列車金谷行。《千頭駅》
売店のゆるキャン△グッズ売り場上部の掲示物。
駅舎改札内の井川線乗り場側には多数のポスター類(主に車内に掲示されているポスターと同じもの)が掲出されていました。
アニメ版のポスターも掲出されていました。キャラクターデザインが原作とかなり違って見えます。※2022年5月22日掲載(本文､大鐵商品､茶､サイダー､R4写真)
※2023年6月15日更新(スタンプ､吊橋カード､R5写真)
※2023年6月18日更新(大井川MAP)
【関連記事】
《大井川鐵道のメイン記事》
大井川鐵道 大井川本線
《ゆるキャン△関連》
大井川鐵道 ゆるキャン△×大井川鐵道 聖地巡礼きてみて周遊キャンペーン(大井川本線)
大井川鐵道 ゆるキャン△×大井川鐵道 聖地巡礼きてみて周遊キャンペーン(井川線)
道の駅 奥大井音戯の郷
《他社のゆるキャン△関連列車》
富士急行 ゆるキャン△コラボトレイン
