2021年06月05日
小湊鉄道 急行さと山号(団体列車)
小湊鉄道はキハ40のデビューを記念して2021年4月23・24日に『キハ40デビューラン 急行「さと山」号運転 キハ40定期運行前ツアー』を開催しました。23日催行分は夜行コース(臨時列車・五井〜養老渓谷間・19:10頃発)を1回、24日催行分は昼コース(通常列車に連結・五井〜上総中野間・12:24頃発)・夜行コースを1回開催しました(各回20名を募集)。その後、募集人員を22名として5月14・15・21・22・28・29日、6月5・12・19日に『夜行急行「さと山」号 キハ40定期運行前ツアー』として追加開催されています。なお、急行と名乗っていますが、通過扱いの駅においても運転停車しています。
このツアーでは五井駅19:10発の列車を『夜行』としています。一般的な夜行列車は日付跨りのもので、東武鉄道の特急列車尾瀬夜行、スノーパル以外の第三セクター・私鉄におけるイベントとしての運行はいすみ鉄道(ミッドナイトいすみ号、上総・夷隅初詣号(※厳密には終夜運転))、えちごトキめき鉄道(夜行列車体験号)、三陸鉄道(三陸縦断夜行列車さんりくあさかぜ号)、東武鉄道(日光夜行、ありがとう平成・こんにちは令和号、14系DL夜行列車ツアー)、西武鉄道(レッドアロー・Laview・40000系による夜行列車ツアー)、秩父鉄道(夜行急行『三峰51号』、夜行準急奥秩父アルプス号)、津軽鉄道(旧型客車夜行『津軽』)、岳南電車(岳南夜行)が日付跨り。大井川鐵道(長距離鈍行列車ツアーながさき号、予讃本線バージョン)が日付跨りではありませんが『夜行』として運行しています。これらの中には特定の列車や路線のリバイバル的なものがありますが、東武鉄道の日光夜行号や西武鉄道が移動手段・早朝からの行楽目的での運行に対して、他は一般的な夜行列車の雰囲気を楽しむ目的で運行されています。夜行急行さと山号においては、上総村上〜養老渓谷間(往復とも)で減光し、夜行列車の雰囲気を楽しめる演出がありました。
急行さと山号に使用されるキハ40 2は、JR東日本時代・末期の只見線の塗装を活かしています。第三セクター鉄道以外でJRからの譲受車両を、国鉄ではなくJR化後の塗装としている例は他に上信電鉄のJR107系リバイバルカラーがありますが、この車両については甲種輸送時に鉄道マニアが殺到する様子が報道されるほど注目されていました。急行さと山号の4月運行時は予想通り、人気が殺到しましたが、速やかな追加運行決定となりました。個人的にはリバイバルカラーといえば『国鉄カラー』が良いと思っていましたが、最近まで使用されていたJRカラーの方が身近で人気があるのかも知れません。また、譲渡前の2020年3月にJR東日本が予定していた団体専用列車『ありがとう只見キハ40』(仙台→会津川口間の急行列車、郡山〜会津若松間の列車)が新型コロナウイルス感染拡大の影響により中止となり、盛大な引退記念イベントが無かったことが小湊鉄道のキハ40人気に影響していると思います。小湊鉄道はとても良い買い物をしました。しばらくは定期運行の普通列車ではなく、料金の設定された急行列車や客単価の高いツアー専用車両にした方が良いと思います。
【時刻(2021年(令和3年)4月29日以降の追加運行分)】
※太字・下線の駅は急行停車駅。車内アナウンスで公表されている時刻。
※カッコの駅は運転停車のみでドア扱い無し。5月の運転時に実測した時刻。
《往路・養老渓谷行(下り)》
五井(4番線)19:10発→(上総村上19:14着/19:15発)
→(海士有木19:19着・発)→(上総三又19:22着・発)
→(上総山田19:25着・発)→(光風台19:29着・発)
→馬立19:31着/19:42発
→上総牛久(2番線)19:46着/20:13発
→(上総川間20:17着・発)→(上総鶴舞20:19着/20:20発)
→(上総久保20:23着・発)→(高滝20:26着・発)
→里見20:29着/20:36発→(飯給20:41着・発)
→(月崎20:45着・発)→(上総大久保20:49着/20:50発)
→養老渓谷20:53着
《復路・五井行(上り)》
養老渓谷21:03発→(上総大久保21:08着・発)→(月崎21:13着・発)
→(飯給21:17着・発)→(里見21:21着/21:22発)→(高滝21:25着・発)
→(上総久保21:28着・発)→(上総鶴舞21:31着・発)→(上総川間21:33着・発)
→上総牛久(1番線)21:36着/21:43発→(馬立21:48着/21:50発)
→(光風台21:53着・発)→(上総山田21:56着・発)→(上総三又21:59着・発)
→(海士有木22:02着・発)→(上総村上22:06着・発)
→五井(4番線)22:10着
【急行さと山号のきっぷ等(2021年(令和3年)5月)】
《2021.4.23/24 キハ40 デビューラン キハ40 2 ご乗車証明書》
5月以降の追加運行分についても4月運行時の乗車証明書が配布されます。
《キハ40 デビューラン 急行「さと山」号キハ40定期運行前記念硬券》

上記のご乗車証明書とは別に台紙(写真左は表面、右は裏面)とD型硬券(写真下)のセットもありました(これのみ後日郵送)。

《会員券》
ツアー参加者用の会員券です。ツアー参加者に配布される乗車券類は後述のご乗車証明書以外に里山トロッコ招待券(非売品)2枚があります。
======================================
【写真・乗車記(2021年(令和3年)5月)】
《五井駅》


車庫から出てきたキハ40。写真左はこみなと待合室より、写真右は五井駅改札外連絡通路から撮影。


《ヘッドマーク、サボ、車体表記》

小湊鉄道独自の愛称を付けた列車ですが、ヘッドマークは『国鉄風』のデザインです。
車体側面には『KTK』のロゴが付きました。上信電鉄のJR107系リバイバルカラーの『JDK』ロゴみたいな『JR風の演出』はありません。
サボには特に種別(急行)が書かれていません。また、こちらも『国鉄・JR風の演出』はありません。

キハ40用に各運行区間毎、色違いのサボが作られていました。復路の上総牛久駅で車掌さんが見せて下さりました。『五井⇔上総牛久』のサボは国鉄のホーローサボ風の色をしており、良い雰囲気です。



《車内》
往路、上総村上駅に着いたら直ぐに車内が減光され、夜行列車の雰囲気を楽しめる演出がされました(復路の同駅到着時まで減光区間)。

写真左はクロスシート。写真右はロングシート。座席指定となっており、1人2席(1ボックス2名)となっていますが、ロングシート部分は自由席で、そちらに移動することもできました。

トイレの跡は『保安装置機器室』となっています。
《馬立駅(往路のみ停車)》
まさか、馬立駅が急行停車駅になるとは。急行さと山号の場合は撮影タイムや列車交換などを考慮した停車駅の設定だったのだと思います。

小湊鉄道線に急行列車が導入されることを妄想したことがありますが(たぶん私以外にも多くの乗り鉄が妄想しているのでは?)、愛称は『里山』『さとやま』『房総横断』。途中停車駅は光風台・上総牛久・上総鶴舞(ドラマやMVロケ地で有名と思われるため観光列車なら停車駅)・高滝(花火大会開催時の臨時停車)・里見・月崎(観光列車なら停車駅)・養老渓谷あたりを考えていました。
《上総牛久駅》

写真左は往路にて撮影。2番線に停車。
写真右は復路にて撮影。1番線に停車。
《里見駅》


《養老渓谷駅》
上総牛久駅・里見駅を除く途中停車駅及び養老渓谷駅は、夜行急行さと山号運行時間帯が無人となっています。静かな駅での夜行列車体験はローカル鉄道ならでは。いすみ鉄道とタイアップした、上総中野駅で乗り継げる夜行列車イベントがあればよいと思いました。
【関連記事】
《運行路線、関連列車》
小湊鉄道 小湊鉄道線
小湊鉄道 さと山号(定期列車)
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小湊鉄道 夜桜花見列車
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このツアーでは五井駅19:10発の列車を『夜行』としています。一般的な夜行列車は日付跨りのもので、東武鉄道の特急列車尾瀬夜行、スノーパル以外の第三セクター・私鉄におけるイベントとしての運行はいすみ鉄道(ミッドナイトいすみ号、上総・夷隅初詣号(※厳密には終夜運転))、えちごトキめき鉄道(夜行列車体験号)、三陸鉄道(三陸縦断夜行列車さんりくあさかぜ号)、東武鉄道(日光夜行、ありがとう平成・こんにちは令和号、14系DL夜行列車ツアー)、西武鉄道(レッドアロー・Laview・40000系による夜行列車ツアー)、秩父鉄道(夜行急行『三峰51号』、夜行準急奥秩父アルプス号)、津軽鉄道(旧型客車夜行『津軽』)、岳南電車(岳南夜行)が日付跨り。大井川鐵道(長距離鈍行列車ツアーながさき号、予讃本線バージョン)が日付跨りではありませんが『夜行』として運行しています。これらの中には特定の列車や路線のリバイバル的なものがありますが、東武鉄道の日光夜行号や西武鉄道が移動手段・早朝からの行楽目的での運行に対して、他は一般的な夜行列車の雰囲気を楽しむ目的で運行されています。夜行急行さと山号においては、上総村上〜養老渓谷間(往復とも)で減光し、夜行列車の雰囲気を楽しめる演出がありました。
急行さと山号に使用されるキハ40 2は、JR東日本時代・末期の只見線の塗装を活かしています。第三セクター鉄道以外でJRからの譲受車両を、国鉄ではなくJR化後の塗装としている例は他に上信電鉄のJR107系リバイバルカラーがありますが、この車両については甲種輸送時に鉄道マニアが殺到する様子が報道されるほど注目されていました。急行さと山号の4月運行時は予想通り、人気が殺到しましたが、速やかな追加運行決定となりました。個人的にはリバイバルカラーといえば『国鉄カラー』が良いと思っていましたが、最近まで使用されていたJRカラーの方が身近で人気があるのかも知れません。また、譲渡前の2020年3月にJR東日本が予定していた団体専用列車『ありがとう只見キハ40』(仙台→会津川口間の急行列車、郡山〜会津若松間の列車)が新型コロナウイルス感染拡大の影響により中止となり、盛大な引退記念イベントが無かったことが小湊鉄道のキハ40人気に影響していると思います。小湊鉄道はとても良い買い物をしました。しばらくは定期運行の普通列車ではなく、料金の設定された急行列車や客単価の高いツアー専用車両にした方が良いと思います。
【時刻(2021年(令和3年)4月29日以降の追加運行分)】
※太字・下線の駅は急行停車駅。車内アナウンスで公表されている時刻。
※カッコの駅は運転停車のみでドア扱い無し。5月の運転時に実測した時刻。
《往路・養老渓谷行(下り)》
五井(4番線)19:10発→(上総村上19:14着/19:15発)
→(海士有木19:19着・発)→(上総三又19:22着・発)
→(上総山田19:25着・発)→(光風台19:29着・発)
→馬立19:31着/19:42発
→上総牛久(2番線)19:46着/20:13発
→(上総川間20:17着・発)→(上総鶴舞20:19着/20:20発)
→(上総久保20:23着・発)→(高滝20:26着・発)
→里見20:29着/20:36発→(飯給20:41着・発)
→(月崎20:45着・発)→(上総大久保20:49着/20:50発)
→養老渓谷20:53着
《復路・五井行(上り)》
養老渓谷21:03発→(上総大久保21:08着・発)→(月崎21:13着・発)
→(飯給21:17着・発)→(里見21:21着/21:22発)→(高滝21:25着・発)
→(上総久保21:28着・発)→(上総鶴舞21:31着・発)→(上総川間21:33着・発)
→上総牛久(1番線)21:36着/21:43発→(馬立21:48着/21:50発)
→(光風台21:53着・発)→(上総山田21:56着・発)→(上総三又21:59着・発)
→(海士有木22:02着・発)→(上総村上22:06着・発)
→五井(4番線)22:10着
【急行さと山号のきっぷ等(2021年(令和3年)5月)】
《2021.4.23/24 キハ40 デビューラン キハ40 2 ご乗車証明書》
5月以降の追加運行分についても4月運行時の乗車証明書が配布されます。《キハ40 デビューラン 急行「さと山」号キハ40定期運行前記念硬券》

上記のご乗車証明書とは別に台紙(写真左は表面、右は裏面)とD型硬券(写真下)のセットもありました(これのみ後日郵送)。
《会員券》
ツアー参加者用の会員券です。ツアー参加者に配布される乗車券類は後述のご乗車証明書以外に里山トロッコ招待券(非売品)2枚があります。======================================
【写真・乗車記(2021年(令和3年)5月)】
《五井駅》


車庫から出てきたキハ40。写真左はこみなと待合室より、写真右は五井駅改札外連絡通路から撮影。

《ヘッドマーク、サボ、車体表記》

小湊鉄道独自の愛称を付けた列車ですが、ヘッドマークは『国鉄風』のデザインです。
車体側面には『KTK』のロゴが付きました。上信電鉄のJR107系リバイバルカラーの『JDK』ロゴみたいな『JR風の演出』はありません。
サボには特に種別(急行)が書かれていません。また、こちらも『国鉄・JR風の演出』はありません。
キハ40用に各運行区間毎、色違いのサボが作られていました。復路の上総牛久駅で車掌さんが見せて下さりました。『五井⇔上総牛久』のサボは国鉄のホーローサボ風の色をしており、良い雰囲気です。


《車内》
往路、上総村上駅に着いたら直ぐに車内が減光され、夜行列車の雰囲気を楽しめる演出がされました(復路の同駅到着時まで減光区間)。
写真左はクロスシート。写真右はロングシート。座席指定となっており、1人2席(1ボックス2名)となっていますが、ロングシート部分は自由席で、そちらに移動することもできました。
トイレの跡は『保安装置機器室』となっています。《馬立駅(往路のみ停車)》
まさか、馬立駅が急行停車駅になるとは。急行さと山号の場合は撮影タイムや列車交換などを考慮した停車駅の設定だったのだと思います。
小湊鉄道線に急行列車が導入されることを妄想したことがありますが(たぶん私以外にも多くの乗り鉄が妄想しているのでは?)、愛称は『里山』『さとやま』『房総横断』。途中停車駅は光風台・上総牛久・上総鶴舞(ドラマやMVロケ地で有名と思われるため観光列車なら停車駅)・高滝(花火大会開催時の臨時停車)・里見・月崎(観光列車なら停車駅)・養老渓谷あたりを考えていました。《上総牛久駅》

写真左は往路にて撮影。2番線に停車。写真右は復路にて撮影。1番線に停車。
《里見駅》


《養老渓谷駅》
上総牛久駅・里見駅を除く途中停車駅及び養老渓谷駅は、夜行急行さと山号運行時間帯が無人となっています。静かな駅での夜行列車体験はローカル鉄道ならでは。いすみ鉄道とタイアップした、上総中野駅で乗り継げる夜行列車イベントがあればよいと思いました。【関連記事】
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