2010年09月

2010年09月29日

東阿蘇観光開発 仙酔峡ロープウェイ

 平成22年9月28日の毎日新聞インターネットニュースに衝撃的な記事が掲載されていました。そろそろ何らかの動きがあるとは思っていましたが…以下、斜体文字は抜粋。

仙酔峡ロープウェイ:慢性赤字 経営検討委が撤退答申 阿蘇市、年内結論意向

 阿蘇市の第三セクターが運営する仙酔峡ロープウェイが、慢性的な赤字や機材の故障で存続が危ぶまれている。市第三セクター経営検討委員会から経営を退くよう答申された市は、年内に方向性を出す方針で検討を進めている。【遠山和宏】
 ロープウェイは1964年に旧九州産交が設置し、仙酔峡から阿蘇山中岳東口まで1485メートルを約9分で結んで運行していた。79年に中岳火口が爆発し駅舎などが被害を受け営業を休止。仙酔峡一帯はミヤマキリシマが開花する5月ごろに観光客が多く訪れるため、旧一の宮町などが第三セクターを設置し運行を再開させた。昨年8月以降故障が相次ぎ、今年5月からモーターの故障で運行休止の状態が続いている。
 経営検討委は、01年度以降慢性的な赤字体質で累積赤字が約1億5000万円、長期借入金が約2億8000万円(今年3月末現在)に上っていることを指摘。モーター不具合の修理費用が600万〜2000万円かかるうえ、運行再開しても再び故障する可能性があることにも言及した。そのうえで「近い将来巨額の設備投資が必要なことは明確。市にとって将来的にさらに大きな財政的負担になる」と、清算を視野に第三セクター「東阿蘇観光開発」(社長=佐藤義興阿蘇市長)の経営から退くよう市に8月、答申した。
 市は「ロープウェイを残すにはクリアしなくてはいけないこともある。地域住民の声も踏まえて撤退するのかどうか方向性を決めたい」としている。


 今年5月より長期運休となっていることは、仙酔峡ロープウェイの公式ホームページにおいても『申し訳ありませんが、5月4日(火)からロープウェイ整備の為、運休しております。運行再開予定日は未定となっております。』と記載されています。それ以来、インターネットで『仙酔峡ロープウェイ 廃止』と入力して検索していましたが、今月に入ってからは個人ブログの一部に仙酔峡ロープウェイの存廃について危惧する内容が見られるようになっていました。

 同じ阿蘇山の西側には九州産業交通が運営する阿蘇山ロープウェーがあり、その駅までは路線バスがあるのですが、仙酔峡ロープウェイには路線バスが接続していません。少なくとも昭和60年代の時刻表には路線バスの存在が示されているのですが、今はなく、平成18年2月11日の訪問時は阿蘇山ロープウェー側と異なり観光客がほとんどおらず、ひっそりとしていました。しかし、ここの周囲は『いかにも観光地』という雰囲気ではなく、乱開発されている様子もないので、乗車時の車窓や駅周辺での散策等で純粋に阿蘇山を楽しむには良い路線といえます。アクセスが良ければもう少し利用者が増えていたかも知れませんが、設備の改善以外にも駅舎等のリニューアル、飲食店や休憩施設の充実を図らないと観光客が集まりそうもないといえそうな状況で、おそらく、そのまま廃止されてしまうと個人的には思っています。

【乗車券(平成18年2月11日収集)】
仙酔峡駅・火口東駅とも同じものを販売。手荷物切符等はなし。
・小児片道乗車券 380円(旧型搬器の写真)
・大人片道乗車券 750円(新型搬器の写真)
・大人往復乗車券1500円(新型搬器の写真・実際に使用し半券が切られた状態)
 ※乗車券部分の面積は片道券と同じですが、往路と復路の間にミシン目有ります。
仙酔峡ロープウェー片道小人仙酔峡ロープウェー片道大人 切符の紹介の前に注意事項です。この会社ではあまり収集用としての販売経験が無いようで、写真で乗車券部分の付いているもの(未使用で記念に購入と伝えているのですが…)にボールペンでの×印が大きく書かれてしまいました。ここでは販売と同時に半券(乗車券部分)を切り取り、改札でそれと実際に改札内に入った人の人数が合うか確認しています。乗車後に窓口の方が走ってきて『もう一人の大人さんとお子さんは?』と聞かれたので『記念に買っただけですよ』と伝えて『そうでしたか…』との事。周りの他の客が(20名くらい)がニヤニヤしています。マニアであることがバレバレ…恥ずかしいので人前でその様なこと言わせないでくださいよ…
 先ほど付けられた×印も実乗後に持ち帰るものと勘違いされたのかもしれませんので今後訪問される収集家の方々がこの状態よりマシな券が買えることを願っております。
仙酔峡ロープウェー往復大人使用済 先述の理由により、往復券は趣味用としての購入は見送りました。















======================================
【写真(平成18年2月11日撮影)】
仙酔峡ロープウェイ搬器青仙酔峡ロープウェイ搬器赤 搬器は平成15年にリニューアルしていますが、設備全体の改修にまでは及ばす、今回の運休に至っています。とりあえず交換できるものから着手したようですが、一部の改修にしても結局は長期運休が必要となりますから、モーターをだましだまし使うのではなく、タイミングを合わせて一気に交換する必要があったと思います。
仙酔峡駅舎 写真右下は仙酔峡駅舎。こちらもリニューアルしていますが、閑散としています。






火口東駅舎外観1火口東駅舎外観2 山上側の火口東駅舎。こちらはぼろぼろのままです。







火口東駅舎内火口東駅前 火口東駅舎内(写真左)は広々としていますが、駅前で散策している人をあわせても他に客があまりいない状況で無駄な広さに感じてしまいます。
 写真右は火口東駅駅前。ひっそりとした雰囲気が好きな方には最高の場所ですが、火山ガスには要注意。

※平成18年2月16日掲載(本文、乗車券)
※平成22年9月29日更新(本文加筆、写真追加)

【関連記事】
《関連路線》
 九州産業交通 阿蘇山ロープウェー

madoguchi13ban at 02:15|PermalinkComments(2) 索道(3セク・公社等) | 切符・乗車証・交通系IC等

2010年09月27日

日本鉄道建設公団 海峡線

【青函トンネル本坑貫通記念小型印(昭和60年3月10日)】
青函トンネル本坑貫通記念小型印竜飛局青函トンネル本坑貫通記念小型印吉岡局 青函トンネル本坑の貫通を記念した小型印。
 JR北海道海峡線としての開業はその約3年後の昭和63年3月13日です。開業後も施設は建設を担当した日本鉄道建設公団、現在は独立行政法人鉄道建設・運輸施設整備支援機構が保有しており、京葉線、根岸線、湖西線などと同様にJRに貸し付けられています。


【関連記事】
《関連路線》
 鉄道・運輸機構 北海道新幹線
 JR北海道 海峡線
 JR北海道 北海道新幹線

madoguchi13ban at 02:15|PermalinkComments(0) 非鉄道事業者(1セク・独法等) | 切手・カバー等郵趣関連

2010年09月24日

国鉄 京葉線

【開業記念オレンジカード】
国鉄京葉線開業記念オレンジカード車両と路線図国鉄京葉線開業記念オレンジカード西船橋駅時刻表昭和61年3月の西船橋〜千葉港間開業を記念したオレンジカード。いずれも後に鉄道会社系列の百貨店で購入したものです。

写真左の図柄は車両と路線図。
写真右の図柄は西船橋駅時刻表。他の駅の時刻表デザインもあったのか分かりません。

【京葉線開業記念小型印】
国鉄京葉線開業記念小型印習志野局国鉄京葉線開業記念小型印千葉中央局










※平成21年 4月08日掲載(開業記念オレカ)
※平成22年 9月24日更新(開業記念小型印)

【関連記事】
《分割民営化後》
 JR東日本 京葉線

madoguchi13ban at 00:13|PermalinkComments(0) 鉄道(国鉄) | 切符・乗車証・交通系IC等

2010年09月22日

都市基盤整備公団 北総・公団線

 都市基盤整備公団の鉄道事業(北総・公団線小室〜印旛日本医大間)は平成16年7月1日の独立行政法人化に伴って京成グループの千葉ニュータウン鉄道に譲渡されました。

【記念乗車券】
《北総・公団線延伸・新駅開業記念乗車券(平成12年7月22日)》
都市公団北総・公団線延伸・新駅開業記念乗車券袋おもて都市公団北総・公団線延伸・新駅開業記念乗車券袋うら 券袋に2券片が付いた記念乗車券が2枚セットとなっています。
 券袋表面の事業者名には北総開発鉄道の文字が見られず、都市基盤整備公団の略称だった都市公団の文字だけ記載されています。
都市公団北総・公団線延伸・新駅開業記念乗車券1都市公団北総・公団線延伸・新駅開業記念乗車券2 記念乗車券については写真・イラスト部分に都市公団の文字。乗車券部分に北総開発鉄道の文字が記載されています。写真・イラスト部分は絵はがきとなっています。
======================================
【写真(平成16年5月30日に印旛日本医大駅で撮影)】
20040530都市公団印旛日本医大駅舎20040530都市公団印旛日本医大駅名標 千葉ニュータウン鉄道に譲渡される約1ヶ月前に、公団所有時代最後の乗り乗り納めに行ってきました。…とはいっても都市基盤整備公団は第三種鉄道事業者ですので、あまり表に公団の名前は出てきません。しかし、今回の譲渡にあわせて北総開発鉄道が北総鉄道に社名変更し、線名も北総・公団線から北総線に改称されます。
 印旛日本医大駅舎(写真左)には公団のロゴが入っていました。駅名標(写真右)は同駅の駅名標ですが、所有者である公団独自のデザインだったようです。なお、平成22年7月の成田スカイアクセス線開業後も若干の文字の配置等が変更されているものの、この駅名標が使用されています。
20040530都市公団9100形20040530都市公団9100形側面ロゴ 同駅に停車中の9100形(写真左)。現在ではこれと同じく公団所有だった9000形とともに千葉ニュータウン鉄道の所有となっています。
 公団所有時代の9100形側面(写真右)には公団のロゴが入っていました。

【関連記事】
《住宅・都市整備公団、千葉ニュータウン鉄道》
 住宅・都市整備公団 千葉ニュータウン線
 北総開発鉄道 住宅都市公団鉄道乗入
 北総鉄道 千葉ニュータウン鉄道所属車

madoguchi13ban at 00:15|PermalinkComments(0) 鉄道(第1セクター) | 切符・乗車証・交通系IC等

2010年09月20日

国鉄 川越線

【川越線電化記念小型印・記念スタンプ(昭和60年9月30日・大宮局)】
国鉄川越線電化記念小型印スタンプ大宮局 国鉄川越線の電化を記念して大宮郵便局では記念の小型印と官製はがき下部に押印する記念スタンプがありました。












【関連記事】
《民営化後》
 JR東日本 川越線

《関連路線》
 国鉄 (通称)埼京線

madoguchi13ban at 22:14|PermalinkComments(0) 鉄道(国鉄) | 切手・カバー等郵趣関連

国鉄 越美南線

【越美南線開通50年記念小型印(昭和59年・岐阜富加局)】
国鉄越美南線開通50年記念小型印 国鉄越美南線(現・長良川鉄道越美南線)の全通50周年を記念した富加郵便局の小型印。

madoguchi13ban at 21:17|PermalinkComments(0)TrackBack(0) 鉄道(国鉄) | 切手・カバー等郵趣関連

国鉄 横浜線

※民営化後の横浜線に関する記事は
 JR東日本 横浜線
 を御覧下さい。

【横浜線町田新駅完成記念切手展小型印(昭和55年4月1日・町田局)】
国鉄横浜線町田新駅完成記念切手展小型印 昭和55年4月1日に国鉄横浜線原町田駅が移転し、町田駅に改称されました。それを記念した切手展の記念小型印です。

madoguchi13ban at 20:16|PermalinkComments(0) 鉄道(国鉄) | 切手・カバー等郵趣関連