銚子電気鉄道 銚子電気鉄道線JR東日本 SL山形日和。左沢線号

2014年09月13日

JR東日本 115系快速そと房号で行くいすみ鉄道の旅

 『115系湘南色 快速そと房で行くいすみ鉄道の旅』は、JR東日本千葉支社といすみ鉄道の共同企画で発売されたびゅう旅行商品です。平成26年9月6・7日に催行されました。快速そと房の使用車両は115系(湘南色)4両編成です。
 このツアーではかつて国鉄房総東線(現在のJR東日本外房線)で運行された急行列車で、現在ではいすみ鉄道の観光急行列車に使用されている愛称と同じ列車をJR線内に運行(このツアーでは団体臨時列車の快速として運行)し、更に大原駅でいすみ鉄道の観光急行列車に接続(往路)、同列車と並走(復路)するというマニアックな内容でした。

 コースは3つあり、Aコース(上総中野駅→大原駅)とBコース(大原駅→総元駅)は、一部行程にて専用バスを利用(先述の各コース括弧内に記載した区間が専用バス)で大人9,800円・子ども8,900円。Cコースはそと房号乗車区間以外の行程がフリー(A・Bコースには付いているお弁当が付かず、いすみ鉄道1日フリー乗車券+いすみ鉄道売店お買物券500円分が付く)で大人6,800円・子ども5,900円となっています。私は平成26年9月7日催行のAコースに参加しました。なお、専用バスは小湊鉄道の一般路線用のバスにより運行されました。115系4両編成の乗客を、いすみ鉄道沿線では3コースに分けて、専用バスの運行区間・ツアー参加者の乗車区間を調整することで上手く分散させています。

 このツアーでは、JR東日本の記念品が多い事以外に、いすみ鉄道昭和の国鉄形気動車オーナー・サポーターだけの参加特典もあり、その内容が参加当日に大多喜駅でびゅう会員券といすみ鉄道会員証「サイモンズカード」を見せると、期間限定発売されたと思われる硬券が進呈されるといった切符収集家にはたまらない内容でした。

 さて、往路の車内ではJR東日本千葉支社が事前に配布していたアンケートを回収しており、今後の商品開発の参考にしようと力を入れている事が分かります。基本的にはツアー全体を通して『大満足』の内容でした。これと全く同じ内容のツアーを再び実施しても売れると思いますが、JR東日本千葉支社・いすみ鉄道ともに凄く企画力があるので、次を期待しています。

 但し、ツアーの中で『どうしても許せない点』があるので、キツめに書いておきます。それは、ツアー非参加撮り鉄のマナーの悪い行動が頻繁に見られた点です。特にツアーとして催行するのであれば、写真撮影などいかなる面においてもツアー参加者が最優先されるべき(旅行商品という特殊性から、その参加者は『単なる乗客ではない』のだから)であり、今後は絶対にツアー非参加者に対して徹底的な制限を与える様にしていただきたい。それが無理であればツアーではなく、臨時列車としての運行に変えた方が良いと思いました。

 アンケートには下記の様な事を記入しました。また、書ききれなかった事やアンケート回収後にだんだん腹が立ってきたため、アンケート用紙には記入していない事も書いておきます(鉄道会社への要望以外に、ツアー非参加撮り鉄に対する不満をたくさん含んでいます)。

【やって欲しい企画】
・115系を使用したイベントであれば、前面を113系風の塗装に。
・臨時急行列車(旅行商品ではなくみどりの窓口で買えるもので全席指定席)として運行。
 臨時列車で乗車機会が増え、新宿駅・千葉駅・大原駅などで記念弁当・グッズの販売を行う
 ことで更に鉄道会社・その子会社にお金を落とすマニアが増えるのではないかと思います。
 急行とするのは(さよなら能登路号での経験から)急行料金が加算されて高額となるので、
 転売や未払い戻しによる座席のロスが減少し、直前でもキャンセルが出て、乗りたい人が
 乗車できるチャンスが増えるため。
・希望する乗車記念品について、ツアーであれば今回と同程度の内容。臨時列車なら乗車
 証明書があれば良い。
・新宿始発の『そと房号』の運行。
・銚子方面に『房総の休日号』も運行して欲しい。車両での再現は不可能なので、列車の愛称
 だけでも。銚子電気鉄道でも同じ愛称の列車を運行し接続する。JR東日本千葉支社は、他
 の鉄道事業者との連携が上手いので、絶対に面白い企画が生まれそう。

【今後改善して欲しい事(団体列車として運行するならば)】
・参加者の中には1人で4人分のボックスシートを占領している者もいたので、座席の割り当て
 が平等になる様な仕組み作りが今後は必要と思われます。
・ツアー参加者以外の者を両国駅3番ホームに入場出来る様にしていた点は、ツアー非参加
 撮り鉄のマナーが最悪(脚立や三脚を持って結構うっとうしい動きをしてくれる・何時までも動
 かないので、予想外にまともな写真を撮るのに時間を費やした等)だったため、今後は『絶
 対に入場を制限する』様に改善すべき。ツアーとして参加している本人が、自分の乗車しよ
 うとしている列車のまともな写真が1枚も撮れないという状況は絶対に発生してはならない。
 ツアー参加者の参加費で動いている列車なのだから、『駅に入るのに有効な入場券・乗車券
 を持っているから好きに撮ってもよい』という考え方をストレートに当てはめてはならない。こ
 の考え方が許されるのは臨時列車までで、仮に団体列車を撮るにしても、ツアー非参加者は
 ツアー参加者に対して一切の迷惑を掛けてはならない。『写真を撮らせていただいている』
 という謙虚な気持ちと最低限のマナーが絶対に必要。それが出来ないのであれば、そいつは
 『撮り鉄』いや『鉄道マニアそのもの』を辞めるべき。
 それから、先述のボックスシート占領者がいたため、写真撮影時の座席確保(この列車は座
 席指定ではなく、号車のみの指定)の点から、若干の残っていた座席(ロングシート)にどう
 しても何かしらの荷物を残さなければならない状況にあった。その様な中で、ツアー参加者
 以外の者までホーム上に大勢居る状況は防犯上避けてもらいたかった。旅行出発直前の駅
 での余裕(写真撮影、飲食物購入など)が無くなってしまう。
・往路の大原駅でのいすみ鉄道との接続時間が短すぎと感じました。撮影したり、売店を見よ
 うと思うと10分の接続時間はタイトでした。先述の理由により両国で朝食を買いそびれており、
 千葉駅では停車時間が短くて何も買えず、結局のところいすみ鉄道大原駅売店で駅弁が買
 え、やっと朝食にありつけましたが…約2時間空腹の状態でいると、両国駅でのツアー非参
 加撮り鉄に対する恨みは、大原駅到着時で1,000倍にも膨れ上がりました。当日は国吉駅
 での駅弁販売が行われていなかったので、大原駅で買いそびれると大多喜駅の昼食タイム
 まで弁当が入手出来ない状況でした(空腹を満たすための最終手段として国吉駅売店で売
 っているお菓子で済ませる方法はありますが)。
・ツアー参加者向けの専用撮影スポット(今回私が選択した大原保線管理室前とJR大原駅2
 ・3番ホーム千葉寄りの計2箇所)を設ける試みは非常に良いです。ただ、大原保線管理室
 前は人気が高くて若干スペース不足に感じました。また、そと房号入線時に限り、JR大原駅
 1番ホーム千葉寄りの立ち入りを禁止にした方が良かったと思います。
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【行程】
《そと房号(JR線内)》
〔往路(9237M)〕

 両国(3番線)7:21発→千葉7:53着/7:57発→(誉田8:11着/8:26発)→大原9:10着
  ※誉田駅ではドア開閉せず通過・先行列車の退避。

〔復路(9242M)〕
 太東(2番線)17:07発→千葉17:49着/18:03発→両国(3番線)18:41着
  ※大原駅ではJR東日本115系といすみ鉄道キハ52型が同時刻(16:32)に発車し、
  ツアー参加者は同駅で撮影会。
  ※大原から太東までは普通列車(280M・大原16:46発→太東16:56着)で移動。

《専用バス(Aコース)》
 上総中野駅10:40発→西畑駅10:45着/11:00発→押元踏切11:17着/11:45発
 →大多喜駅11:50着/13:00発→国吉駅13:11着/14:10発
 →ポッポの丘14:25着/15:10発→大原駅15:45着
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【事前に郵送された乗車票など】
《送付物(案内)》

そと房号送付物案内 私はびゅうプラザ錦糸町駅で購入しましたが、乗車票等は写真左の送付物(案内)とともに、後日ゆうパックにて送られてきました。












《旅行日程表》
そと房号旅行日程表表そと房号旅行日程表裏 カラーコピー製と思われるA5サイズ両面印刷の日程表。写真は外面の表と裏で、乗車票ではなく、この表に乗車する車両の号車指定がされています。内面には行程と専用撮影スポットの説明が記載されていました。






《乗車票》
 びゅうプラザ船橋駅発行となっており、旅行者名が『115イスミテツトウ様 一行』となっていました。
〔往路〕
そと房号乗車票往路1そと房号乗車票往路2 乗車船用と指定列車乗車用の2枚に分かれています。



〔復路〕
そと房号乗車票復路1 復路は乗車船用1枚と、大原→太東(普通列車280M)・太東→両国(快速そと房号9242M)の指定列車乗車用2枚の計3枚となっていました。



そと房号乗車票復路2そと房号乗車票復路3





《アンケートのお願い》
そと房号アンケート アンケート用紙に記入し、乗車当日の車内でツアー係員に渡すと、JR東日本千葉支社オリジナル鉛筆2本セット(成田エクスプレス、房総特急のデザイン)が貰えました。

 なお、復路の快速そと房号車内では、参加者全員にオリジナルグッズが当たるジャンケン大会も開催され、私は千葉支社オリジナルハンドタオルが貰えました。







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【車内および大多喜駅で配布された乗車記念品】
《乗車記念証》

快速そと房号乗車記念証表快速そと房号乗車記念証裏 往路の快速そと房号車内で配布。D型硬券の乗車記念証です。裏面の券番は115系にちなんで『0115』となっています。

《ネックストラップ》
そと房号乗車記念ネックストラップ台紙そと房号乗車記念ネックストラップ本体  往路の快速そと房号車内で配布。ストラップのビニールケース内には115系とキハ52形デザインの台紙(写真左)が入っています。乗車証明書的なものが2種類あるようなもので、なかなか豪華な記念品です。紐の部分(写真右)も115系とキハ52形デザイン。いすみ鉄道の乗車や専用撮影スポットへの入場用として使用。

《快速そと房号両国〜大原乗車記念ピンバッジ》
快速そと房号両国〜大原乗車記念ピンバッジ 往路の快速そと房号車内で配布。115系とキハ52形デザイン。






《115系快速そと房号で行くいすみ鉄道の旅記念弁当》
快速そと房記念弁当掛紙 大多喜駅で配布された記念弁当で、写真左は掛紙。下部に日付が印刷されており、ツアー開催日毎に作り分けていたようです。弁当の調製元は袖ヶ浦市の仕出し弁当業者である株式会社ダイトフーズ。意外にもJR千葉駅やいすみ鉄道の駅弁業者ではありませんでした。弁当と一緒に『伊藤園おーいお茶ぞっこん』が配布されました。


快速そと房記念弁当箱快速そと房記念弁当中身 駅弁の様な発売地域の特徴が出ていない、普通の仕出し弁当ですが、ご飯は記念弁当らしく、わざわざいなり寿し、海苔巻き、ゆかりおにぎりと作り分けており、ボリュームがあります。







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【写真】
《両国駅(往路)》

そと房号01両国そと房号02両国 写真左は3番線に停車中の快速そと房号。
 写真右は通常は開いていない3番ホームへの入口部分。上部に記念の掲示があります。


そと房号03両国そと房号04両国 写真左は3番ホームの駅名標。特製の掲示物も貼られています。
 写真右はホーム上の記念ボード。



そと房号05両国そと房号06両国 出発前に方向幕を動かして、ちょっとした撮影会状態になっていました。





そと房号07両国







そと房号08両国そと房号09両国 往路の座席はロングシートでした。






そと房号10両国 写真右上は戸袋窓裏面に貼られたツアー用の号車表示。
 写真右は快速そと房号と中央・総武線のE231系。




《大原駅(往路)》
そと房号11大原 往路終点に到着した快速そと房号。







《上総中野駅(専用バス)》
そと房号12上総中野 駅前のバス停にて小湊鉄道バス同士の並び。写真の右側がツアー専用バス。左側は粟又の滝行き路線バス。






《西畑駅=西畑小バス停(専用バス)》
そと房号13西畑そと房号14西畑 西畑駅では列車撮影タイムが設けられていました。専用バスは同駅近くの西畑小バス停に停車しました。









《押元踏切付近(専用バス)》
そと房号15押元踏切 押元踏切(大多喜〜小谷松間)でも撮影タイムが設けられました。同踏切付近に停車中の専用バス。











《大多喜駅(専用バス)》
そと房号16大多喜 大多喜駅では昼食など70分の時間がありました。専用バスはその間に一旦、小湊鉄道(バス)大多喜車庫に入庫していたようです。





《国吉駅(専用バス)》
そと房号17国吉そと房号18国吉 写真右はバス前面の掲示。







《ポッポの丘(専用バス)》
そと房号19ポッポそと房号20ポッポ 丸の内線と小湊鉄道バスの組み合わせが好きです。






そと房号21ポッポそと房号22ポッポ







《大原駅(復路)》
そと房号23大原そと房号24大原 メインイベントである115系とキハ52形『そと房号』の並走。キハ52にもヘッドマークが付けられています。大原保線管理室前から撮影。



そと房号25大原そと房号26大原







《太東駅(復路)》
そと房号27太東 太東駅出発前には『通勤快速』の種別を表示。車掌の方によれば『千葉までノンストップなので通勤快速にしてみました』との事。





《千葉駅(復路)》
そと房号28千葉そと房号29千葉






そと房号30千葉







《両国駅(復路)》
そと房号31両国 3番ホーム上にいるツアー非参加撮り鉄の数が往路の時よりも増えていました。今後は何とかして欲しいものです。












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madoguchi13ban at 21:00│Comments(0) 鉄道(JR/国鉄リバイバル) | 切符・乗車証・交通系IC等

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