2011年06月01日
JR北海道 青函航路
【青函連絡船シリーズオレンジカード(JR北海道・昭和62年発行)】

廃止前年にJR北海道が発行したオレンジカード。






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【思い出の航跡 ―さようなら青函連絡船―オレンジカード(JR東日本盛岡支店発行)】

青函連絡船の廃止を記念して発行されたオレンジカード。珍しい点はJR東日本盛岡支店の発行である点。北東北エリアのJR線はJR北海道ではなく、JR東日本の路線だけだったため、周辺窓口でも記念となるものを購入できる様にしたのでしょう。

写真のカードは青函連絡船廃止後に釜石駅で購入しました。そこでは6種類入手していますが、それが全種類かは分かりません。

6種類のカードのうち、石狩丸(写真最上部左)のカードだけは、初期のオレンジカードに見られた切り欠きの無いタイプのものです。
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【青函車両航送80年記念カバー(平成17年8月1日)】

青函連絡船における車両航送開始から80周年を迎えた記念に作成されたカバー。廃止からだいぶ時間の経った平成17年の記念行事ですが、それだけ連絡船が親しまれているという事でしょう。青函トンネル開通記念切手に函館局の小型印を押したもの。小型印のデザインはシンプルですが車両航送を分かりやすく図案化しています。
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【京王百貨店 第42回元祖有名駅弁と全国うまいもの大会(平成19年)】
《函館駅 つぶ貝弁当(復刻版)》

平成19年の『京王百貨店 第42回元祖有名駅弁と全国うまいもの大会』に登場した復刻駅弁は青函連絡船廃止時(昭和63年)のものが2種類登場しました。1つ目は『つぶ貝弁当』です。掛紙は、連絡船のイラスト入り。スライスされたつぶ貝ときんぴらの相性が良いです。
《函館駅 紅鮭弁当(復刻版)》

もう1つの復刻駅弁は『紅鮭弁当』。掛紙は青函連絡船の廃止を記念したデザインのようです。名前の通り紅鮭がメインですが、メインに相応しい脂の乗った美味しいものでした。
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【就航100周年記念(平成20年)】
《青函連絡船開業100年記念カバー(平成20年3月7日)》
比羅夫丸デザインの函館局小型印が使用されています。
《青函連絡船就航100周年記念ストラップ(メモリアルシップ八甲田丸)》
メモリアルシップ八甲田丸(後述)の売店で販売されていた記念ストラップです。八甲田丸の静態保存化後の写真を使用しているようです。売店には絵はがきを中心にいくつかの青函連絡船グッズが販売されており、他にも100周年記念グッズがあったのかも知れませんが記憶に残っていません。その程度のグッズ量という事です。
同時期の函館では国鉄時代の入場券・乗船券の復刻切符が発売されて人気だったようですが、青森側でも同様の商品を発売して欲しいと思います。特に船体をそのまま使った博物館施設では、館内展示品の入れ替えなど難しく、一度見たら十分と思う利用者が多いと思います。イベントやミュージアムショップにおける商品ラインナップの充実がリピーターの確保に重要なポイントだと思います。
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【青函連絡船メモリアルシップ八甲田丸開館20周年記念乗船券(平成22年7月発行)】

八甲田丸がメモリアルシップとなって20周年を迎えたことを記念した乗船券で小人、中人、大人の3種類が発行されました。
メモリアルシップを運営するNPO法人あおもりみなとクラブのブログによると『就航当時に販売されていた連絡船の記念乗船券の復刻版』との事。写真が現役時代の記念乗船券に使用されていたものと思われます。次回作は乗船券部分まで含んだ完全復刻を期待しています。
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【写真】
《メモリアルシップ八甲田丸(平成21年9月21日訪問)》

青函航路で使用されていた八甲田丸を青森港に係留し、博物館・交流施設として使用されています。
写真左はパンフレット。
写真右上はメモリアルシップ八甲田丸の大人用乗船券。乗船日のスタンプの雰囲気が良いですが、券自体はこれといった特徴がありません。昔の乗船券などの図柄にして、月ごとにデザインを変えてみれば面白いと思います(2011/7/21追記:〜と思っていたら先述の開館20周年記念乗船券が発行されました)。
写真右下は記念スタンプ。現役時代の復刻版スタンプも作成して欲しいものです。
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先述のオレンジカードに使用されている現役時代の写真では相当錆びている事が分かります。それに比べると見た目がきれいになっていますが、維持は大変そうです。

写真左は青森桟橋の可動橋部分。
写真右は船内1階の車両甲板部分に保存されているキハ82。その他の車両も保存されています。
船内やその周辺をフルに活用しており見応えがある施設ですが、鉄道博物館の様なアトラクション化してしまった博物館とは違い、(私は好きですが)地味なジャンルの博物館ですので、現状のままでは、すぐに『もう1度見たい』とは思えません(かなり時間が経てば、おそらくまた見てみようとは思うでしょう)。スケールが大きく、展示内容も申し分ないのですが、船自体が既に動かすことが出来なくなっている点が最大のマイナスポイントだと思います(維持費を考えれば静態保存でも大変ですが)。鉄道車両でもそうですが、博物館施設等で動態保存されている車両があれば複数回訪問するところが結構ありますが、静態保存だけだと(かつての交通博物館規模のものでなければ)一度足を運んだら、それっきりになりがちです。
メモリアルシップの存在意義は青函連絡船の歴史を伝えることなので、青函連絡船の歴史的な価値のある印刷物(切符、時刻表、パンフレット)の復刻・販売を継続的に行う。レストランにおいては当時の船内食堂で販売されていたメニューを再現する。車両甲板に保存されているスユニ50を活用して鉄道郵便の再現するなど、船内のあらゆる場所で現役当時を体験できる様な工夫が必要だと思います。また、八甲田丸自体の動態保存が出来ない代わりに、八甲田丸のすぐ近くにある青森港旅客船ターミナルビルから青函連絡船に関する解説付きの周遊船を週末や連休に運航して、簡単ですが連絡船に乗船したような気分になれれば、連絡船を知らない世代も親しみを持てると思います。
※平成20年07月17日掲載(紅鮭弁当)
※平成20年12月07日更新(つぶ貝弁当)
※平成22年07月15日更新(東日本オレカ、航送80年カバー、就航100年ストラップ、メモリアルシップ)
※平成23年06月01日更新(北海道オレカ、メモリアルシップ20周年記念乗船券、開業100年カバー)
【関連記事】
《関連路線》
JR北海道 海峡線
JR北海道 北海道新幹線

廃止前年にJR北海道が発行したオレンジカード。





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【思い出の航跡 ―さようなら青函連絡船―オレンジカード(JR東日本盛岡支店発行)】

青函連絡船の廃止を記念して発行されたオレンジカード。珍しい点はJR東日本盛岡支店の発行である点。北東北エリアのJR線はJR北海道ではなく、JR東日本の路線だけだったため、周辺窓口でも記念となるものを購入できる様にしたのでしょう。
写真のカードは青函連絡船廃止後に釜石駅で購入しました。そこでは6種類入手していますが、それが全種類かは分かりません。
6種類のカードのうち、石狩丸(写真最上部左)のカードだけは、初期のオレンジカードに見られた切り欠きの無いタイプのものです。――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
【青函車両航送80年記念カバー(平成17年8月1日)】

青函連絡船における車両航送開始から80周年を迎えた記念に作成されたカバー。廃止からだいぶ時間の経った平成17年の記念行事ですが、それだけ連絡船が親しまれているという事でしょう。青函トンネル開通記念切手に函館局の小型印を押したもの。小型印のデザインはシンプルですが車両航送を分かりやすく図案化しています。――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
【京王百貨店 第42回元祖有名駅弁と全国うまいもの大会(平成19年)】
《函館駅 つぶ貝弁当(復刻版)》
《函館駅 紅鮭弁当(復刻版)》

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【就航100周年記念(平成20年)】
《青函連絡船開業100年記念カバー(平成20年3月7日)》
比羅夫丸デザインの函館局小型印が使用されています。《青函連絡船就航100周年記念ストラップ(メモリアルシップ八甲田丸)》
メモリアルシップ八甲田丸(後述)の売店で販売されていた記念ストラップです。八甲田丸の静態保存化後の写真を使用しているようです。売店には絵はがきを中心にいくつかの青函連絡船グッズが販売されており、他にも100周年記念グッズがあったのかも知れませんが記憶に残っていません。その程度のグッズ量という事です。同時期の函館では国鉄時代の入場券・乗船券の復刻切符が発売されて人気だったようですが、青森側でも同様の商品を発売して欲しいと思います。特に船体をそのまま使った博物館施設では、館内展示品の入れ替えなど難しく、一度見たら十分と思う利用者が多いと思います。イベントやミュージアムショップにおける商品ラインナップの充実がリピーターの確保に重要なポイントだと思います。
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【青函連絡船メモリアルシップ八甲田丸開館20周年記念乗船券(平成22年7月発行)】

八甲田丸がメモリアルシップとなって20周年を迎えたことを記念した乗船券で小人、中人、大人の3種類が発行されました。
メモリアルシップを運営するNPO法人あおもりみなとクラブのブログによると『就航当時に販売されていた連絡船の記念乗船券の復刻版』との事。写真が現役時代の記念乗船券に使用されていたものと思われます。次回作は乗船券部分まで含んだ完全復刻を期待しています。======================================
【写真】
《メモリアルシップ八甲田丸(平成21年9月21日訪問)》

青函航路で使用されていた八甲田丸を青森港に係留し、博物館・交流施設として使用されています。
写真左はパンフレット。写真右上はメモリアルシップ八甲田丸の大人用乗船券。乗船日のスタンプの雰囲気が良いですが、券自体はこれといった特徴がありません。昔の乗船券などの図柄にして、月ごとにデザインを変えてみれば面白いと思います(2011/7/21追記:〜と思っていたら先述の開館20周年記念乗船券が発行されました)。
写真右下は記念スタンプ。現役時代の復刻版スタンプも作成して欲しいものです。
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先述のオレンジカードに使用されている現役時代の写真では相当錆びている事が分かります。それに比べると見た目がきれいになっていますが、維持は大変そうです。
写真左は青森桟橋の可動橋部分。写真右は船内1階の車両甲板部分に保存されているキハ82。その他の車両も保存されています。
船内やその周辺をフルに活用しており見応えがある施設ですが、鉄道博物館の様なアトラクション化してしまった博物館とは違い、(私は好きですが)地味なジャンルの博物館ですので、現状のままでは、すぐに『もう1度見たい』とは思えません(かなり時間が経てば、おそらくまた見てみようとは思うでしょう)。スケールが大きく、展示内容も申し分ないのですが、船自体が既に動かすことが出来なくなっている点が最大のマイナスポイントだと思います(維持費を考えれば静態保存でも大変ですが)。鉄道車両でもそうですが、博物館施設等で動態保存されている車両があれば複数回訪問するところが結構ありますが、静態保存だけだと(かつての交通博物館規模のものでなければ)一度足を運んだら、それっきりになりがちです。
メモリアルシップの存在意義は青函連絡船の歴史を伝えることなので、青函連絡船の歴史的な価値のある印刷物(切符、時刻表、パンフレット)の復刻・販売を継続的に行う。レストランにおいては当時の船内食堂で販売されていたメニューを再現する。車両甲板に保存されているスユニ50を活用して鉄道郵便の再現するなど、船内のあらゆる場所で現役当時を体験できる様な工夫が必要だと思います。また、八甲田丸自体の動態保存が出来ない代わりに、八甲田丸のすぐ近くにある青森港旅客船ターミナルビルから青函連絡船に関する解説付きの周遊船を週末や連休に運航して、簡単ですが連絡船に乗船したような気分になれれば、連絡船を知らない世代も親しみを持てると思います。
※平成20年07月17日掲載(紅鮭弁当)
※平成20年12月07日更新(つぶ貝弁当)
※平成22年07月15日更新(東日本オレカ、航送80年カバー、就航100年ストラップ、メモリアルシップ)
※平成23年06月01日更新(北海道オレカ、メモリアルシップ20周年記念乗船券、開業100年カバー)
【関連記事】
《関連路線》
JR北海道 海峡線
JR北海道 北海道新幹線
