2010年05月27日
四国フェリー 高松・宇野航路
国の高速道路政策がフェリー業界に与えた影響は大きく、四国では国鉄仁堀航路(昭和57年廃止)との競合航路で、その代替航路でもあった呉・松山フェリーが平成21年6月に廃止されました。その後、JR四国・宇高航路廃止後に残っていた高松〜宇野間の民間航路も津国汽船(本四フェリーの名称で運航していた)が四国フェリーとの共同運航化し、後に廃止。平成22年には残る2社(四国フェリー、宇高国道フェリー)が廃止を表明しました。
JR四国の宇高航路については瀬戸大橋開通に伴い、鉄道路線である(愛称)瀬戸大橋線が開業したために廃止されていますが、同線が宇野を経由しないために残った民間航路は通勤・通学輸送に利用されてきました。しかし、高速道路値下げの影響でトラックなどの自動車航送で大打撃を受けてしまいます。青函エリアのように自動車が単独で移動出来ない場合は鉄道と船舶の棲み分けが可能ですが、ここの場合は競合し過ぎています。結局は2社とも廃止届の撤回を行いますが、今後も厳しい状況が続きそうで何時まで残るか分かりません。本州〜四国間のフェリーについては災害時にそれがなければ鉄道運休時の代替交通機関が無くなり、四国の方々の危険性が高まります。競合する交通機関でも、災害時には船や飛行機が陸の交通機関を代替した例が阪神・淡路大震災であります。国レベルでどう残すか真剣に取り組むべき問題だと思います。
【改札券/旅客乗船証(平成16年9月26日収集)】
高松のりばで購入した高松←→宇野間の乗船券(写真左・小児用、写真右・大人用)で券片の左側が『改札券』、右側が『旅客乗船証』となっています。押されるスタンプは上段が社名(四国フェリー)、中断が日付、下段がのりばと発券担当者名(※画像を加工しております)。窓口の方によると宇野のりばで発売している券も同一のものとの事。なお、当時の共同運航事業者だった津国汽船発行の乗船券は無く、四国フェリーのものだけを使用しているとの事でした。
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【写真(平成16年9月26日撮影)】
高松のりばにて撮影。船は現在も使用されている第八十七玉高丸。なお、写真左ののりば建物上部の看板には『本四フェリー』と掲示されています。
【関連記事】
《関連航路》
国鉄 宇高航路
JR四国 宇高航路
JR四国の宇高航路については瀬戸大橋開通に伴い、鉄道路線である(愛称)瀬戸大橋線が開業したために廃止されていますが、同線が宇野を経由しないために残った民間航路は通勤・通学輸送に利用されてきました。しかし、高速道路値下げの影響でトラックなどの自動車航送で大打撃を受けてしまいます。青函エリアのように自動車が単独で移動出来ない場合は鉄道と船舶の棲み分けが可能ですが、ここの場合は競合し過ぎています。結局は2社とも廃止届の撤回を行いますが、今後も厳しい状況が続きそうで何時まで残るか分かりません。本州〜四国間のフェリーについては災害時にそれがなければ鉄道運休時の代替交通機関が無くなり、四国の方々の危険性が高まります。競合する交通機関でも、災害時には船や飛行機が陸の交通機関を代替した例が阪神・淡路大震災であります。国レベルでどう残すか真剣に取り組むべき問題だと思います。
【改札券/旅客乗船証(平成16年9月26日収集)】
高松のりばで購入した高松←→宇野間の乗船券(写真左・小児用、写真右・大人用)で券片の左側が『改札券』、右側が『旅客乗船証』となっています。押されるスタンプは上段が社名(四国フェリー)、中断が日付、下段がのりばと発券担当者名(※画像を加工しております)。窓口の方によると宇野のりばで発売している券も同一のものとの事。なお、当時の共同運航事業者だった津国汽船発行の乗船券は無く、四国フェリーのものだけを使用しているとの事でした。
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【写真(平成16年9月26日撮影)】
高松のりばにて撮影。船は現在も使用されている第八十七玉高丸。なお、写真左ののりば建物上部の看板には『本四フェリー』と掲示されています。
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