2010年01月06日
会津高原リゾート たかつえスキー場
たかつえスキー場は、元々は東武鉄道も出資する第三セクター・会津高原観光開発株式会社による運営でしたが、東武鉄道の撤退により平成14年から舘岩村(現在は南会津町)主導型の第三セクター・会津高原リゾート株式会社の運営となりました。ここと同じく東武鉄道のスキー専用夜行列車・スノーパルのクーポンで選択できるだいくらスキー場も東武鉄道撤退によって事業者が自治体主導型第三セクターに変わっています。新会社移行後もスキー場以外にゴルフ場、ホテルの運営を行っていますが、旧会社の赤字の原因はゴルフ場開発が原因だったようです。しかし、新会社ではスキーシーズンのゴルフ場においてスノーシューを使ったスノーハイク等の雪遊びスポットとして有効活用しています。その他、他の周辺スキー場と異なりエリア内に温泉(白樺の湯)がありますが、新会社への移管後に建て替えが行われたり、スキーセンタースペーシア内限定ですがリフト券購入や売店、レストランでSuica、PASMOを使用できるようにするなど、利用者が本当に必要としている部分に金を掛けている点は良いと思いました。
たかつえスキー場は、南会津町の4つのスキー場の中では知名度、入場者数ともに1番で、また行きたくなるほど施設、食事等の面で充実したスキー場でした。しかし、高杖周辺の宿泊先で話を伺ったところ、宿泊者数は10年前の3分の1に減ったそうです。不況により宿泊費を削減して日帰りにするスキー客もいるとは思います。しかし、それ以上に東武鉄道が野岩鉄道会津鬼怒川線直通列車の多くを快速よりもはるかに所要時間が掛かる区間快速に切り替えたことで利用者が『遠くなった』『不便になった』と感じ、会津高原エリアへの観光自体を避けるようになったのではないかと思います。
東武鉄道では快速の区間快速化を行う一方で、特急スペーシアの利用促進のために特急料金の値下げを行いました。これにより鬼怒川温泉駅での乗り換えがあるものの、今までよりも安く快適な旅行を出来るようにしたつもりでしょう。しかし、東武鉄道から多くの列車が乗り入れしていた野岩鉄道が利用者の減少により、会津鬼怒川線列車を一部時間帯で東武鉄道との境界である新藤原駅止まりにし、乗り換えを強いるようなダイヤになりました(輸送力の差をなくすため以前は4両で直通していた列車を会津鬼怒川線は2両で運行するようにしたため)。下手をすれば鬼怒川温泉駅と新藤原駅の2駅で乗り換える必要がでてきました。スキー板等を持って鬼怒川温泉駅や新藤原駅でいちいち乗り換えることはスキーヤーにとって非常に面倒なことですし、座席指定制ではない列車に乗り換える場合は、再び座席が確保できるか分からない点は利用者にとって最大の不安要素です。スキーシーズンだけでも会津鬼怒川線に直通する列車を運転する事(例えば臨時で南会津号や快速列車の運転を行う)によって利便性が向上したと実感できるくらいのインパクトを利用者に与えないと、今のままではスキー場運営会社が頑張っても会津高原周辺のリゾート地は衰退すると思います。
会津鬼怒川線沿線が2県に跨っている点も問題だと思います。沿線の大半が栃木県でありながら終点の会津高原尾瀬口駅だけ福島県内にあるため、野岩鉄道に福島県、栃木県の両県が出資しており、福島県が筆頭株主でありながらも福島県側の意向だけで商品設定やダイヤを組むことを難しくしていたり、会津高原周辺の観光事業を行う第三セクターとの連携が良くないのではないかと思います。栃木県側の会津鬼怒川線沿線には川治温泉や湯西川温泉といった観光地がありますが、会津高原尾瀬口駅周辺のスキー客や同駅より直通・接続する会津鉄道会津線といった福島県への訪問を目的とした利用者に頼っている部分が非常に大きいと思われますので、野岩鉄道と会津鉄道を統合して肥薩おれんじ鉄道の様に2県に跨りながらも1つの第三セクター会社にして、栃木県、福島県両方の周辺観光施設を運営する第三セクターや東武鉄道、東武トラベルと協力しながら両県の観光地を一回の旅行で廻りたくなるような商品を共同で開発して欲しいものです。例えば、スノーパル復路の乗車券は現行では途中下車できませんが、会津鬼怒川線、東武鬼怒川線沿線での途中下車を可能にし、宿泊は福島県内の高杖や台鞍、更には大内宿、芦ノ牧温泉で、翌日には栃木県内の川治温泉、湯西川温泉、鬼怒川温泉等で日帰り入浴・観光が割引価格で出来るようにする。またはその逆で栃木県内に宿泊とか。福島県と栃木県で客の奪い合いをするのではなく、うまく共存できる観光開発を目指すべきです。
【リフト券・割引券(平成21年12月30日収集)】
《スノーパル1日券》
スノーパル利用者にクーポンと引き替えで発券されるリフトの1日券で機械発券。このスキー場では唯一、『10回券(大人、小児とも3,200円)がこれとは異なる用紙を使用していますが、券面のほとんどが後から機械で加刷(感熱の様に見えます)されたもので、購入は控えました。《割引券》

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【たかつえスキー場オリジナル商品・グッズ(平成21年12月30日購入)】
《会津高原リゾートチョコ大福》
《たかつえ温泉まんじゅう》
《たかつえ冬色のチョコレート》
《会津高原たかつえスキー場根付》
なお、これ以外にスキーセンタースペーシア内の売店のみ『たかつえスキー場オリジナルステッカー(税込320円)』を取り扱っています。
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【たかつえスキー場のポスター(平成21年12月30日撮影)】
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【スノーパル用朝食・リフトの写真(平成21年12月30日撮影)】
初級者向けのファミリーコース利用者は、第1ペアリフトを利用しなければなりませんが、以前は乗り場まで約100mを徒歩移動する必要があったようです。それを解消するために設置されているのが仮設の動く歩道(写真右)です。
《第1ペアリフト》
《第2ペアリフト》
《トリプル1》
《第4ペアリフト》
《第3ペアリフト、第5リフト》
《第6リフト》
《スカイロード2》
《スカイロード1》
《その他》
写真右は会津高原リゾートの送迎バス。アストリアホテルズの宿泊者専用で、会津高原尾瀬口駅とホテルを結んでいます。
【関連記事】
《たかつえスキー場へのアクセス列車・バス)》
東武鉄道 スノーパル
会津乗合自動車 会津高原駅・檜枝岐線
